京都大学の研究グループは2018年12月18日、半導体レーザーの高輝度化に成功したと発表した。高輝度化とは「高出力」や「高ビーム品質」と同義だ。自動運転車のコアセンサーとして活躍するLiDAR(ライダー)などの高性能化に大きく寄与しそうだ。
発表によれば、独自の「二重格子フォトニック結晶」共振器を使うことで高輝度化を実現したという。研究グループは工学研究科の野田進教授、博士課程学生の吉田昌宏氏、講師のメーナカ・デ・ゾイサ氏、石崎賢司助教、河崎正人研究員(三菱電機から京大に常駐)ら。
報道発表では従来の半導体レーザーについて「高輝度化のため、光出射面積を増大し高出力化を図ろうとすると、ビーム品質が劣化し、逆に輝度が低下するという問題があった」と指摘。新たに開発した技術ではこうした課題の解決に挑戦した形だ。
自動運転車はLiDARなどのセンサーを使って周辺環境を検知する。カメラなどと同様に人や障害物がないか確認するためには必須の装置の一つだと言われている。
【参考】LiDARについては「LiDARとは? 自動運転車のコアセンサー 機能・役割・技術・価格や、開発企業・会社を総まとめ|自動運転ラボ」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) August 26, 2018