米自動車メーカー大手のゼネラル・モーターズ(GM)は2018年11月29日、GM内でナンバー2の要職につくダン・アマン社長を、同社の自動運転子会社GMクルーズの最高経営責任者(CEO)として派遣するという人事を発表した。
GMクルーズの現CEOのカイル・ボークト氏は最高技術責任者(CTO)となり、自動運転車の開発に専念する。アマン氏とボークト氏の異動は2019年1月1日付となる。
GMクルーズはクルーズ・オートメーションとして2013年にボークト氏によって設立された。2016年3月にGMが5億8100万ドル(約640億円)で買収し、2018年5月にはクルーズがソフトバンク・ビジョン・ファンドから22億5000万ドル(2500億円)の出資を受けることが発表されている。
また、ホンダが自動運転技術を搭載した無人ライドシェアサービス用の車両開発に向け、GMクルーズと協業を行うことを2018年10月に発表している。協業に伴ってホンダ側は7億5000万ドル(約850億円)を出資するとされている。
■GMクルーズの企業価値1.6兆円に
報道発表によれば、GMクルーズの現在の社員数は現在1000人以上で、最近ではシアトル拠点で100〜200人規模の人員増強をすることが発表されている。発表によれば、GMクルーズの現在の企業価値は146億ドル(約1兆6000億円)。
GMは2018年11月、全世界の従業員の15%を削減する人員整理計画を発表している。ガソリン車部門などを縮小して自動運転開発に注力していくための取り組みの一環で、各社との開発レースに勝ち抜くために盤石の体制作りに余念がない。
【参考】関連記事としては「GMと子会社クルーズの自動運転戦略を解説&まとめ 実現はいつ?」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) October 17, 2018