
とあるメディアが、テスラ社の自動運転技術の安全性に関する指摘をした。ロイター通信だ。同社の自動運転機能である「FSD」の安全統計に関する調査を行い、「比較ミス」によって実は安全性が3倍も過大評価されてきたという。
なおFSDは「Full Self-Driving」(完全自動運転)の略称であり、現在も限定的なシーンで自動運転が可能だが、ソフトウェアのアップデートによって将来的には完全自動運転が実現されるとしている。
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■マスク氏の主張は脆い?
ロイター通信は、Teslaのイーロン・マスクCEOが、度々発言してきた「FSDは人間のドライバーより最大10倍安全である」という主張の根拠が脆いと指摘した。
具体的には、テスラと米連邦政府のデータを比較してテスラは安全性の比較をしていたが、テスラのデータは、自社車両の事故のうちの「エアバッグが作動した深刻な衝突事故」、連邦政府のデータは「レッカー車を必要としたすべての事故」が含まれていたという。
報道によれば、レッカー車を必要とする事故という基準は、エアバッグ作動よりもはるかに緩い。つまりレッカー車が必要な事故の多くでは、エアバッグ自体がまったく作動しないケースが含まれることになるという。
■ミシガン大学の研究者はどう見る?
端的にいえば、テスラのデータは極めて深刻な事故だけを対象としており、連邦政府のデータには軽微な事故まで含まれている、と言えそうだ。
ミシガン大学の研究者は、データの比較をし直したことについて「正しい分母(基準)で比較し直したところ、実際には(一般データと比較して)約3倍の走行距離ごとに事故が起きる頻度だった」とコメントしている。
■米国家機関から調査を受けているテスラ
テスラは現在、NHTSA(国家道路交通安全局)から、信号無視や対向車線への飛び出しなど、FSDの挙動に関する複数の調査を受けている。今回の調査結果の内容のような指摘も今後政府機関から出てくることになるのか、注目だ。
【参考】関連記事としては「テスラの自動運転(FSD)機能とロボタクシー部門を徹底解説」も参照。













