日本損害保険協会(本部:東京都千代田区/会長:西澤敬二)は2018年9月23日までに、安全運転支援システム搭載車でも避けられない事故はあるとの見方を発表した。
日本損害保険協会は安全・安心で円滑な道路交通社会を実現することを目的として、協会のホームページ上に自動運転に関する特設ページを開設した。特設ページ内では、安全運転支援技術の紹介や、安全運転支援システムが搭載された車両を保持している人に向けたアンケートの結果、さらには安全運転システムが搭載されている車両で起こった事故の例などを紹介している。
安全運転支援システム搭載車両保持者を対象に「安全自動運転支援システム搭載車において想定外の出来事を経験したことがあるか」と聞いたアンケート結果によれば、4人に1人が「想定外の出来事を経験したことがある」と回答していることが紹介されている。
加えて「想定外の出来事の結果、生じた損害はどのようなものか」という質問の回答結果(複数回答可)も公表している。回答者の535人のうち78人が「他車や建造物等に接触した」と回答しており、回答の選択肢の中で最も多かった。次に多かったのは「車体が傷ついた」で62人、「部品が破損した」と答えた人は26人だった。
特設ページでは日本損害保険協会に連絡があった事例の中から、安全運転支援システムが関連した内容のものも掲載している。
例えば、車線変更をして前方の車を追い抜いた後に元の車線に戻ったところ、その先にいた車両との位置が近かったために衝突被害軽減ブレーキが作動してしまった例。このケースでは、ブレーキをかけたことで追い抜いたばかりの車両に後ろから追突されてしまったようだ。
【参考】関連ニュースとしては「【最新版】自動運転車の実用化による10のメリットとは?社会や人への恩恵は?|自動運転ラボ」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) May 8, 2018