どうやら中国最大の都市・上海で、自動運転車が「ケンタッキーフライドチキン」(KFC)を売る「チキントラック」が登場したようだ。その車両を見つけたあるTwitterユーザーが投稿し、話題になっている。
中国メディアの報道によれば、自動運転配送ロボットを開発する中国のスタートアップ企業Neolix(新石器)が最近、KFCの運営会社である米ヤム・ブランズとパートナーシップを結んでおり、このチキントラックは両社が協力して運営しているものらしい。
報道などによると、チキントラックではアプリで注文してQRコードで決済を終えると商品を扉の中から取り出すことができるようになっているという。
KFCの無人販売車があった。 pic.twitter.com/GyI661MlsR
— プーアル (@shanghaineko) November 17, 2020
ただフライドチキンは揚げたての方が当然、美味しい。ここからは想像だが、一定時間ある場所にとどまって商品を無人販売し終えたあとは、また揚げたてのフライドチキンを取りに自動走行で店舗に戻ると考えられる。これこそが自動運転車を使うメリットだ。商品に補充に人手がほとんど掛からず、省人化につながる。
■コロナ禍で注目度が一気に高まった無人デリバリー車両
こうした自動運転車を活用したデリバリーは「コンタクトレス」であることが特徴だ。配達員と注文者が接触する機会がない。もちろん、ユーザーが店舗を訪れて商品を注文するわけでもないので、店舗のスタッフとの接触もない。
無人デリバリー車両は新型コロナウイルスの感染拡大前から各社が開発を進めてきたが、コンタクトレスという特徴から、コロナ禍が起きてから一気に注目度が高まり、最近では特に中国や米国で最近導入や実証試験が積極的に行われている。以前自動運転ラボでも、Neolixと同業の米Nuro(ニューロ)のビジネス規模が300%になっていることを紹介した。
ちなみにNeolixはピザハットともパートナーシップ協定を既に結んでいるようで、近々Twitterでピザハットのピザを売る自動運転の「ピザトラック」の写真が誰かによって投稿される日も近いかも。
【参考】関連記事としては「自動運転宅配ロボットのNuro、コロナ禍でビジネス規模300%成長」も参照。