株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉県千葉市/代表取締役社長:草開千仁)は2020年5月6日までに、MONET Technologies株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長:宮川潤一)=モネ・テクノロジーズ=がMaaSシステム構築のために必要なデータやAPIを提供する「MONETマーケットプレイス」に対し、「天気予報API」の提供を開始すると発表した。
天気予報APIの提供により、1kmメッシュかつ1時間ごとのピンポイントな情報を提供する天気予報と、過去の天候観測値データを取得することがMONETマーケットプレイス側で可能になる。
ソフトバンクとトヨタの共同出資会社として2018年に設立されたMONET Technologiesは、すでに企業や自治体のMaaSを実現するためのシステム連携基盤「MONETプラットフォーム」の本格運用を開始しているが、その中で必要なデータやAPIを購入できるようにし、MaaSシステムの素早い構築を可能にしているのが「MONETマーケットプレイス」だ。
MONETマーケットプレイスは現在プレオープンされており、「天気予報API」のほかには、オンデマンドバスの運行管理やクレジットカード決済などのAPIが提供されている。
■天気予報APIで提供される具体的な情報は?
今回の「天気予報API」では、以下の2種類の情報が提供されている。
1kmメッシュピンポイント天気予報
1kmメッシュの天気予報を、2日先まで1時間ごと、10日先まで1日ごとに提供。
過去観測値データ(アメダス)
最寄りの観測点における直近のデータと、2008年6月以降の過去の観測値データを10分間隔で提供。
ゲリラ豪雨が発生すると、公共交通機関が遅延したり、タクシーの需要が一時的に増加したり、といった交通への影響が出る。また大雨や大雪などの予報によって、交通機関の計画運休が起こったり、道路の通行止めが発生したりと、天候は交通や人の行動に大きな影響を与える。
そのため、より詳細なレベルで先の天気を見通すことができるようになることは、MaaSサービスにおける移動の最適化に重要な要素であると言える。
■MONETマーケットプレイス側に様々な情報が集まるように!?
今回の「MaaS×天気予報」などのように、MaaSが様々な情報とリンクしていけば、個々人に対する移動の提案がより最適化される。ちなみにMONETマーケットプレイス向けには、観光スポットの情報やイベント情報などを取得できる「るるぶDATA API」の提供も既に始まっている。
今回のウェザーニューズ社とMONET Technologies社の連携などを皮切りに、様々な情報がMONETマーケットプレイス側に提供されていくことが予想される。
【参考】関連記事としては「MONETのMaaSプラットフォーム、本格始動 「マーケットプレイス」もプレオープン」も参照。