自動運転ベンチャーの株式会社ZMP(本社:東京都文京区/代表取締役社長:谷口恒)は2020年3月6日までに、2017年から開発を始めた自動運転の無人宅配ロボ「CarriRo Deli(キャリロ・デリ)」の製品名を、より身近な名称として「DeliRo(デリロ)」に変えたと発表した。
報道発表では名称を変えたことのほか、2020年秋の販売開始を目指して事業パートナーの募集をしていくことも発表している。今後、ビルやマンション内、レジャー施設などのエリアでの実用化を目指していくという。
「デリロ」はロボットながら表情が豊かだ。笑ったりウィンクしたりすることができ、音声を使って周りの人にあいさつしたりお願いをしたりすることができる。配送するものの種類やサイズ、配送シーンに合わせやすいよう、大きさは「1ボックス」「4ボックス」「8ボックス」の3タイプ、カラーは「レッド」「シルバー」「イエロー」「ブルー」の4色が用意されている。
少子高齢化が進む日本においては、労働力不足は深刻な課題だ。そんな中でデリロのような無人宅配ロボは、人の代わりにデリバリー需要に対応することが期待されている。
デリロはオフィスビル内やマンション内、屋外での配送などで既に実証実験を繰り返し行っている。エレベーターを利用する「縦」の移動のほか、狭いエリアでの切り返し動作も可能で、利用者からの評判も上々の結果を得ているようだ。
■無人宅配ロボ、いち早く普及する可能性
ちなみにデリロの最高時速は6キロで、寸法は「長さ96.2cm 幅66.4cm 高さ108.9cm」とされている。こうした「低速×小型」での製品は、衝突事故が起きたときのリスクが自動運転車などと比べて低い。さらにデリロが活躍する場は公道というより私有地内であることも多く、導入に向けた法的なハードルも低い。
こうした意味でも、デリロのような無人宅配ロボットは自動運転車よりも早く普及が広がっていくことが考えられる。
【参考】関連記事としては「普及には「可愛さ」も重要!ZMPの自動運転1人乗りロボ、販売を2020年5月から開始」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) February 23, 2020