いすゞ、大型トラック・ギガに「自動運転レベル2」相当のレーンキープアシスト

ハンドルから10秒以上手を放すと警告音



いすゞ自動車株式会社(本社:東京都品川区/社長:片山正則)は2020年3月1日までに、大型トラック「ギガ」にレーンキープアシスト(LKA)とスーパーシングルタイヤを新たにオプション追加し、全国一斉に発売すると発表した。

ギガは2019年12月から販売しており、レーンキープアシストの機能などが今回新たに加わることで「自動運転レベル2」相当の高度運転支援機能が本格的に実装されることになった。


【参考】自動運転レベルはSAE(米自動車技術会)がレベル0から5までの6段階で定めており、自動運転レベル2は「部分的運転自動化」という定義で、あくまで主体はドライバーだ。詳しくは「【最新版】自動運転レベル2の要件や定義、機能を解説」も参照。

レーンキープアシストとは、走行中の自動車が車線を逸脱するのを防止する機能の総称だ。ハンドルから10秒以上手を放すと警告音が作動し、ドライバーに注意喚起を行う。

出典:いすゞプレスリリース
■レーンキープアシストの主な機能

レーンキープアシスト機能の主な特徴は、「車線維持支援機能」「車線逸脱抑制機能」「低速時パワステアシスト機能」を含んでいることだ。

車線維持支援機能は、車両が車線の内側を維持するようにステアリングの操作をアシストし、ドライバーの運転負荷を軽減する機能である。高速道路などの長時間でのドライブに役立つ。


車線逸脱抑制機能はドライバーが意図せずに車線を逸脱しそうになると、車線の内側に戻すようにステアリングの操作を強くアシストし、車線逸脱による事故を抑制する機能だ。

低速時パワステアシスト機能では、時速20キロまでの低速時と後退時のステアリングを電動でアシストし、より軽い力での操舵を可能にする。運転疲労の軽減に役立つ機能といえる。

トラックメーカー各社は現在、トラックの自動運転化も目指して研究開発を行っているが、市販車の主戦場はいまもレベル1〜2だ。今回ギガに搭載される新たな機能のように、その市販車の運転支援技術も着々と進化している。

【参考】関連記事としては「自動運転トラックの開発企業やメリットまとめ」も参照。



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