IT関連サービスを手掛けるTISインテックグループのTIS株式会社(本社:東京都新宿区/代表取締役会長兼社長:桑野徹)は2020年2月23日までに、沖縄の「ゆいレール」と「やんばる急行バス」の乗車券などを電子チケット化する実証実験に、デジタル決済プラットフォーム「PAYCIERGE(ペイシェルジュ)」の「MaaSプラットフォームサービス」が採用されたと発表した。
この「MaaSプラットフォームサービス」とは、鉄道やバスなどの公共交通機関や、タクシー、カーシェアなどの交通手段をシームレスにつなぐもので、ルート検索や決済代行連携などの機能を集約し、ユーザーとMaaS事業者(鉄道・バス・タクシー・航空機・観光施設など)の橋渡し的な役割を果たす。
今回の実証実験では、同プラットフォームを拡張する形で電子チケット化が行われ、「ゆいレール」と「やんばる急行バス」の連携乗車券などがスマートフォンで使えるようになった。具体的にはQRコードをスマホで表示し、改札機のQRコード読取機で使うことができる。
■トヨタのキャッシュレス決済アプリも支援
TISは長年培ってきたIT関連の技術力とネットワークで、モビリティ領域での取り組みを最近精力的に進めている。その取り組みの代表的な例としては、トヨタのキャッシュレス決済アプリ「TOYOTA Wallet」の構築を支援したことなどが挙げられる。
同アプリは、電子マネー決済やQRコード決済、バーコード決済を含む複数の決済連携機能をはじめ、ウォレット登録・管理、MaaS関連の外部事業者との連携機能などの豊富な機能が搭載されている。こうした機能でTISの技術が活かされ、トヨタのモビリティ事業を後押ししている形だ。
なおTISのMaaSプラットフォームサービスは、2019年11月26日から2020年2月29日までの期間限定で実施している「八重山諸島における離島船舶、バス、タクシーによる観光型MaaS実証実験(八重山MaaS)」でも活用されている。
【参考】関連記事としては「TOYOTA Wallet(トヨタウォレット)とは?スマホアプリ、3種類の決済を統合」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) November 26, 2019