パイオニア社の走行空間センサー、NVIDIAの自動運転用ソフトウェア開発キットに対応

2020年ごろから量産化を計画



日本の電機メーカー大手のパイオニア株式会社(本社・東京都文京区/代表取締役・小谷進)は4月2日、遠くにある物体まで距離や物体サイズを測定・検出する同社開発の走行空間センサー「3D-LiDAR」が、半導体大手の米エヌビディア社が手掛ける自動運転用ソフトウェア開発キット「NVIDIA DriveWorks」に対応する製品となったことを発表した。


自動運転車を実現するためには、走行空間センサーである3D-LiDARは欠かせないデバイスの一つ。パイオニアはこの3D-LiDARを2020年ごろから量産化を計画している。小型で軽く、今までよりも製造コストを抑えて販売していく予定で、同社によると既に日本や海外の完成車メーカーなどに3D-LiDARのサンプルを提供しているという。

エヌビディア社によると、NVIDIA DriveWorksは自動運転の主要な機能を実現するツールで、高度な画像認識などのデータ処理や深層学習(ディープラーニング)などにも定評がある。

今回の発表に際し、パイオニア株式会社の自動運転事業開発部長である西村紳介執行役員は、エヌビディア社との連携について「3D-LiDARを利活用しやすい環境のご提供が可能となりました」と強調している。エヌビディア側は「NVIDIA DRIVEのエコシステムの一部として、パイオニアの3D-LiDARは世界中の自動運転車の研究開発を加速させるでしょう」とコメントを寄せている。

【参考】パイオニア株式会社が発表した詳しい内容は「プレスリリース」を参照。



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