JR東日本グループの株式会社ジェイアール東日本企画(本社:東京都渋谷区/代表取締役社長:原口宰)は2019年7月7日までに、ウェブ広告を手掛けるソネット・メディア・ネットワークス株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:石井 隆一)と連携し、デジタルチケットプラットフォーム「wallabee」をリリースすることを発表した。
wallabeeはチケットをスマートフォンで手軽に扱うことができるようにし、ユーザーの利便性を高めるデジタルチケットプラットフォームだ。商業・観光施設や交通機関のチケットを同時に扱うことで、MaaSプラットフォームとの連携も目指しているようだ。
このプラットフォームの特徴は、ユーザーにとってサービスを利用するまでのハードルが低いという点だ。専用アプリをインストールしなくてよく、チケットの購入から利用まですべてスマートフォンのブラウザで完結することができる。クレジットカード決済にも対応し、キャッシュレス化も進めることができる。
チケット利用の際は、店舗に用意する「電子スタンプ」による認証を行う。電子スタンプは電源・通信設備が不要のため、店舗側の導入費用やハードルなども抑えられるだろう。
2019年7月19日から9月30日の期間中、金沢市内でのデジタル観光チケットサービスの実証実験も予定されている。金沢市内の飲食店や浴衣レンタル店などで利用できるデジタルチケットを金沢駅の観光案内所で配信する。
■Justrideの動きにも注目
同様の取り組みとしては、デジタルチケットサービス「Justride」を運営する英Masabi社が乗り換え案内大手のジョルダン株式会社と総代理店契約を結び、日本でのサービス展開を発表している。MaaSサービスの普及が進むとともに、デジタルチケット分野も競争が激しくなっていきそうだ。
【参考】関連記事としては「ジョルダンと豊田市、「観光型MaaS」のモバイルチケットを提供 アプリ使いキャッシュレス」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) June 27, 2019