自動運転バスの試乗会が大阪で初めて実施されることになった。実施日は2019年12月17日と18日の2日間で、一般客が乗車した自動運転バスが大阪駅前の複合ビル「グランフロント大阪」に隣接した道路を走行するというものだ。
試乗会は、地元の交通業者である大阪シティバスと大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)、ソフトバンク子会社で自動運転開発に取り組むSBドライブが実施する。
ルートは往復約600メートルで、午前10時から午後5時までの間に18便が運行される。使用する車両は仏ナビヤ社の「NAVYA ARMA(ナビヤアルマ)」だ。
なおこの2日間、グランフロント大阪コンベンションセンターで行われるシンポジウム「イノベーションストリームKANSAI」で、自動運転バス実用化に向けた取り組みについての展示も行うという。
■ハンドルのない自動運転バス「NAVYA ARMA」とは?
この試乗会に使用されるNAVYA ARMAはフランス企業ナビヤ社が製造したもので、ハンドルがないことが特徴の一つである自動運転EV(電気自動車)バスだ。ナビヤ社は2018年7月にユーロネクスト・パリ証券取引所に上場し、フランスのリヨン近郊と米国ミシガン州の2つの生産拠点を持つ。
SBドライブ社は2017年3月にNAVYA ARMAをナビヤ社から購入し、同年7月にはプリンス芝公園で試乗会を行った。これを皮切りにSBドライブ社は日本各所で試乗会を行い、一般乗車人数は2019年6月時点で合計4200人以上となっている。2019年6月には自動運転バスの公道実証実施に向け、改造バス車両のナンバーを取得したことでも話題となった。
NAVYA ARMAの最高速度は時速25キロで乗車定員は15人。1回の充電で最長9時間、約200キロの走行が可能となっている。
【参考】関連記事としては「中小企業、「自動運転」領域へ参入しては!?大阪府がセミナー開催」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) September 13, 2019