仏自動車部品大手フォルシア傘下のクラリオン株式会社(本社:埼玉県さいたま市/取締役社長:川端敦)は2019年10月2日、同社が開発する自動遠隔出庫(長距離呼び寄せ)システム「Long Range Summon(ロング・レンジ・サモン)」が、2019年度の「グッドデザイン賞」を受賞したと発表した。
同社が開発する自動遠隔出庫システムは、低速自動運転の技術を活用したもの。限定されたエリアでの活用を想定して開発されており、センサーフュージョン技術やコネクテッド技術、位置情報制御技術などが実装される。
主に、商業施設の駐車場などでの利用が想定され、導入することで店舗の出入り口などまでスマートフォンで自動車を呼び寄せることが可能になるようだ。駐車するときには運転手が手動運転し、その経路をシステム側が記憶することで、自動運転での遠隔出庫が可能になるという。
クラリオン社は報道発表で「カーライフには必ず生じる『駐車場までクルマを取りに行く』という時間から、ドライバーを開放させることをめざしました」という開発デザイナーのコメントを紹介している。
【参考】関連記事としては「中・長距離の自動運転出庫システムを開発 クラリオンと日立オートモティブ」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) January 13, 2019