安倍首相「自動運転を段階的解禁」と宣言 現規制「時代遅れ」

施政方針演説で強調



第198通常国会の施政方針演説で自動運転戦略などについて語る安倍首相=出典:首相官邸ウェブサイト

2019年1月28日に召集された第198通常国会の施政方針演説で、安倍晋三首相は「段階的に自動運転を解禁する」と明言した。現在の規制や制度について「時代遅れ」と指摘した上で、「交通に関わる規制を全面的に見直す」と強調した。

安倍首相は施政方針演説の中で第4次産業革命について触れ、人工知能(AI)やビッグデータ、IoT、ロボットなどの革新的技術について「経済社会の有り様を一変させようといている」と語った。


自動運転については「高齢者の皆さんに安全・安心な移動手段をもたらします」と強調。その上で自動運転を含めた次世代技術について「世界に先駆けて実現することこそ、我が国の未来を拓く成長戦略だ」と力を込めた。

自動運転に関して日本では、内閣府の「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」における自動運転の研究や実証実験のほか、国土交通省も2016年に「自動運転戦略本部」を設置して、トラックの隊列走行や道の駅を拠点とした自動運転サービスなどについて検討を重ねている。

今通常国会では自動運転レベル3(条件付き運転自動化)を解禁する道路交通法の改正案が提出される見込みで、可決・成立を経て2020年の東京オリンピック前には施行される見通しとなっている。

【参考】関連記事としては「「自動運転×日本国の動き」の最新動向は? 政策やプロジェクトまとめ」も参照。



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