テスラ、赤字倍増も株価急騰 EVモデル3、量産軌道に イーロン・マスク氏もほっと一息?

年内にも初の黒字化目指す


量産が軌道に乗り始めたモデル3=出典:テスラ社プレスキット

米電気自動車(EV)大手テスラは2018年8月5日までに、2018年4〜6月期の決算を発表した。最終損益は前年同期から倍増となる7億1753万ドル(約800億円)の赤字を計上し、四半期ベースで過去最大の赤字幅を記録した。

現金燃焼(フリーキャッシュフローの赤字幅)は、同社CEOのイーロン・マスク氏が出した株主宛ての書簡によると7億3900万ドル(約826億円)で、アナリスト予想の約9億ドル(約1005億円)を下回った。それ以前の4四半期中3四半期で現金燃焼は10億ドル(約1110億円)を超えており、現金燃焼のペースは鈍化した模様。6月末時点の手元資金は、2016年1〜3月期以来の低水準となる22億ドル(約2460億円)で、資金繰りを懸念する声も依然多い。







ただ、生産遅延が続いていた「モデル3」の週5000台の生産目標が半年遅れながら6月末に達成したことで同期の販売台数は4万768台と前年同期比1.9倍となり、売上高は同43%増の40億223万ドルと伸びたことなどが好材料となり、株価は急騰。現地時間1日の終値300.84ドルから翌日には終値349.54ドルまで急伸した。4月以降、人員削減など財務状況の改善に着手したことや現金燃焼のペースが鈍化したことも合わせ、投資家の理解を得られた格好だ。

7〜9月期はモデル3の生産台数を最大5万5000台と見込んでおり、量産体制は軌道に乗った印象を受ける。マスク氏らは株主宛ての書簡で、手頃な価格かつ長距離走行が可能で、利益率も高いEVを生産するという創業時からの目標を達成できたことを強調。また今年後半には、創業後初の損益の持続的な黒字とキャッシュフローの黒字を見込んでいることを表明している。







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