自動運転エンジニア人材の求人増 2018年下半期の転職市場 AIやセンサー含む研究部門で活発化

自動車業界、先端分野の開発競争激化


自動運転開発を手掛ける自動車メーカーや部品企業が、IT系エンジニア・モノづくり系エンジニアの採用を活発化させており、求人数も好調な状態が続いている。人工知能(AI)や画像認識、位置特定、深層学習、機械学習などの技術も自動運転車の開発・実現には必須と言われており、異業種からの転職を歓迎している企業も多い。

自動車業界ではこの1、2年で電気自動車(EV)、自動運転、コネクテッドカーの各領域の開発競争がグローバルで激化しており、完成車メーカーを筆頭に、各社はその動きに対応できるエンジニアを国内外で採用しようと力を入れている。

中でもソフトウェア系、電池開発に関わるエンジニアの採用熱が高くなっている。半導体・電子部品メーカーを中心に、センサーの開発や量産に向けた工場新設のためのエンジニアの採用も盛んだ。

■転職情報サイトも自動運転系ニーズに注目

転職情報サイトのDODA(デューダ)が2018年7月に発表した転職市場予測(2018年下半期)によると、IT系エンジニアにおいては、自動運転やECサイトの拡充など新しい商品やサービスを手掛けて収益を生み出す取り組みなどにおいて、採用ニーズが高まっているという。

特に金融や製造業、自動車メーカーといった業界において、数年前から注目されていたフィンテック(Fintech)やIoT、ディープラーニング(深層学習)に代表されるAI領域での開発プロジェクトが本格的に増えてきたこともあり、IT事業部門や研究開発部門でのエンジニア採用が活発化している。

求人ニーズが大きく高まっているのはデータサイエンティストで、自社の顧客データを生かして新規事業の創出や既存事業の成長・改善を目指そうとする企業、さらにはデータを活用した経営・事業支援を行うコンサルティング会社などで採用熱が強まっている。

DODAが天気マークを使って示した2018年下半期(7〜12月)の転職市場予測=出典:DODA社プレスリリース

また、クラウドサービスの普及に伴い、インフラエンジニアの中でも特にセキュリティ分野に強みを持つエンジニアへのニーズが高まっているほか、仮想通貨を中心にフィンテック、ブロックチェーンといったキーワードが注目されており、金融業界の業務知識を持ったエンジニアへのニーズも高まっているという。

【参考】転職情報サイト「DODA」は「こちら」。2018年7月4日時点で同サイトでキーワード「自動運転」で検索すると529件がヒットする。
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