ドイツ自動車メーカー大手のフォルクスワーゲン(VW)はこのほど、通信用半導体開発を手掛ける米アクアンティアやドイツ自動車部品大手のボッシュとコンチネンタル、米半導体大手エヌビディアの4社と、自動運転車のネットワーキング・通信の標準化を目指す業界団体「NAV Alliance」を発足させた。
NAVは「Networking for Autonomous Vehicles」の略称。自動運転車の開発において各社が別々の通信規格で開発を進めた場合、各社の車両間での通信が複雑化する。このことによって自動運転車の開発費用も業界全体で高まることが予想される。NAV Allianceに参加する企業はこうした課題に共同で取り組む。
NAV Allianceは今後も多くの企業が加入することを望んでおり、自動運転業界全体で「標準化」への取り組みを加速したい考えだ。また自動運転車や技術への信頼性向上に向けて、消費者向けに広報活動なども展開していくものとみられる。
自動運転業界においては通信規格などの標準化のほか、各メーカーが共同で高精度3D地図(ダイナミックマップ)の整備を進める動きもある。
【参考】高精度3D地図の整備などについては「自動運転マップ、年内に世界100万kmカバー オランダ地図大手HERE社|自動運転ラボ 」や「高速道の全データは3D地図化する メーカー共同出資DMP社、自動運転実現への重責|自動運転ラボ 」も参照。
オランダの地図作成最大手と日中韓の企業が提携 自動運転マップ、年内に世界100万kmカバー オランダ地図大手HERE社 https://t.co/f99Fviv7jh @jidountenlabさんから
— 自動運転ラボ (@jidountenlab) May 24, 2018