自動運転技術ベンチャーのZMP、水平360°計測の新LiDAR発売

中国RoboSense製の2種類



自動運転技術開発ベンチャーの株式会社ZMP(本社:東京都文京区/代表取締役社長:谷口恒)は2018年5月23日、自動運転車の周辺環境を検知するために必要とされるLiDAR(ライダー)について、2種類の新製品の販売を開始したことを明らかにした。

新たに発売したのは、LiDAR用ハードウェアなどの開発を手掛ける中国のRoboSense社(本社:中国・深セン)製の32チャネルLiDAR「RS-LiDAR-32」と16チャネルLiDAR「RS-LiDAR-16」の2種類。それぞれ水平360°の範囲での距離測定が可能で、32チャネルは200メートルまでの計測、16チャネルは150メートルまでの計測が可能となっている。小型で軽量であることも特徴の一つ。


このほど発売開始を発表した「RS-LiDAR-16」(左)と「RS-LiDAR-32A/B」(右)=出展:ZMP社プレスリリース

LiDARは光を使ったセンシング技術を活用したレーザーレーダーで、対象までの距離を検知することができる。自動運転のシステム側はLiDARなどから得たデータにより車両周辺の環境を認識することから、自動運転の「目」とも呼ばれる。

【参照】LiDARについては「自動運転の「目」は800万円!?次世代センサーLiDARの最前線を追う 」も参照。LiDARは英語表記の「Light Detection and Ranging, Laser Imaging Detection and Ranging」の頭文字をとって命名された。

同社は今回発表した2種類のLiDARについて「自動運転車や移動ロボットにおける3次元地図の作成や自己位置推定、また、他車両や歩行者・障害物などの検出にご活用いただけます」としている。

ZMP社は、自動運転技術を活用したカスタマイズ支援や実証実験のサポート、走行データ計測支援サービス「RoboTest」、物流支援サービス「CarriRo(キャリロ)」などの開発・サービス提供を手掛けている。


【参照】ZMP社の取り組みなどについては「移動サービス開発向け、自動運転車をスマホで簡単呼び出し 自動運転技術ベンチャーZMP|自動運転ラボ 」も参照。今回の発売したLiDAR製品の詳しいスペックについては「プレスリリース」を参照。


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