自動車部品大手の仏ヴァレオ、安倍首相肝いりの自動運転実証に参加

産学官の取り組みに参画発表


フランスに本社を置く自動車部品メーカーであるヴァレオの日本法人ヴォレオジャパン(本社:東京都渋谷区/代表取締役社長:アリ・オードバディ)は2018年5月23日、国が推進する「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)自動走行システム」に加わり、自動運転で用いる「ダイナミックマップ」の実証実験に参加することを発表した。







SIPは安倍晋三首相の肝いりで2013年に始まった国家プロジェクトで、府省の枠や旧来の分野を超えたマネジメントにより、科学技術イノベーションの実現を目指している。同社は今回の参加について報道発表で「自動運転の実現に向けて鍵となるダイナミックマップ大規模実証実験に参加することで、日本の自動車産業の産学官の取り組みに参画していきます」としている。

【参考】SIPの自動走行システムの分野では、ITS(高度道路交通システム) による先読み情報などを活用し、2017年までに信号情報や渋滞情報などのインフラ情報を活用するシステム(自動運転レベル2)、2020年を目途に自動運転レベル3、2025年を目途に自動運転レベル4の市場化がそれぞれ可能となるよう、協調領域に関する研究開発を進める。同時に必要な技術の確立や現在の自動車業界の枠を超えた新たな産業創出を図る。詳しくは内閣府の「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)自動走行システム研究開発計画」も参照。自動運転レベルの定義については「自動運転レベル0〜5まで、6段階の技術到達度をまとめて解説|自動運転ラボ 」を参照。

ダイナミックマップでは、最終成果目標として2020年までに自動車専用道路での高度な自動走行システムに向けたダイナミックマップデータのひも付け・配信機能の実現、一般道路での自動走行システムを実現する上で必要となるダイナミックマップの仕様整合と整備体制の構築を掲げており、2018年度は大規模実証実験においてダイナミックマップの実用化に向けた検証を行うこととしている。

【参考】具体的には①データの生成・更新・配信システムの検証②車線ごとの交通情報、信号情報、交通流情報等、既存の準静的・準動的・動的情報配信に向けたひも付けに必要となる仕様を関係機関などと検討・策定③ダイナミックマップの高精度3D地図整備・更新コスト低減を目指し、自動図化・差分更新技術を検討④ダイナミックマップデータに係るサービスプラットフォームについて試作したサービスモデルの実証——を挙げている。

ヴァレオジャパンのつくばテクノセンター=出展:ヴォレオジャパン社プレスリリース

ヴァレオ社は、自動車部品やシステムとモジュールの設計開発・生産・販売を専門とする独立系の企業グループ。本拠地をフランスに置き世界33カ国で事業を展開しており、日本国内には開発センター7カ所、生産拠点17カ所を構えている。

茨城県つくば市のつくばテクノセンターでは、自動運転や運転支援の開発とテストカーによる試験を行っており、各種センサーやハードウエア、ソフトウエアなど自動運転システムに関する豊富なソリューションを駆使して、ダイナミックマップの改善と実用化に向け取り組んでいる。

【参考】今回のヴァレオジャパンの発表に関する詳しい内容は「プレスリリース」も参照。







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