自動運転スタートアップの株式会社ティアフォー(本社:愛知県名古屋市/代表取締役社長:武田一哉)は2019年7月4日、「シリーズA」における資金調達額が累計で113億円に達し、シリーズAにおける資金調達額としては国内最大規模に上ったことを発表した。
今回新たに、損害保険ジャパン日本興亜とヤマハ発動機、KDDI、ジャフコの運営する投資事業有限責任組合、アイサンテクノロジーを引受先として第三者割当による資金調達を実施し、この累計額となった。自動運転ラボが取材で独自に入手した情報によると、今回分の調達額は約80億円。
同社は報道発表で「今回の資金調達により、優秀な人材の獲得と財務基盤の強化を進め、自動運転システムの本格的な商用化を目指します」とした上で、重点注力分野として「施設内移動・物流」「過疎地域交通」「市街地・高速道路における長距離貨客輸送」を挙げている。
ティアフォーはオープンオースの自動運転OS(基本ソフト)「Autoware(オートウェア)」の開発に取り組んでおり、日本国内外の200社以上に導入実績がある。
Autowareの普及に向けた国際業界団体「Autoware Foundaiton」も2018年12月に設立されているほか、政府機関や民間企業、大学などとの協業も進めており、同社は「自動運転システムのグローバルプラットフォーマーとして更なる事業拡大を推進します」としている。
【参考】関連記事としては「オープンソース「歴史上必ず勝る」…自動運転OSの第一人者・ティアフォー加藤真平氏」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) February 21, 2019