実験経て正式スタート!与論島の島民、自家用車で観光客を運ぶ CREWでマッチング

島にはバスが1路線、タクシーが8台だけ



CREWの定常的なサービス提供開始を記念したテープカットイベントの様子=出典:Azit社プレスリリース

モビリティベンチャー企業の株式会社Azit(本社:東京都港区/代表取締役:吉兼周優)は2019年6月17日までに、鹿児島県の与論島でスマート送迎アプリ「CREW」の定常的なサービス提供を観光ハイシーズンである10月末にかけて実施すると発表した。取り組みの主体は「ヨロン島観光協会」。

既にサービスの提供は始まっており、観光客などが毎日午前5〜8時の間にアプリを利用できる。観光客がCREWを起動して出発点と到着点を設定するとCREWパートナーとして登録された島民とマッチングされ、好きな場所まで送ってもらうことが可能だ。


観光客側は降りる際にアプリを通じてガソリン代とシステム利用料を支払い、任意で謝礼を支払うことも可能なモデルとなっている。

同社は与論島で2018年8月から1カ月間にわたってCREWの実証実験を行っている。実証実験ではCREWを多くの観光客が利用し、ドライバーとなった島民からも高評価を得たことから、今回の定常的なサービス提供に結びついた。

与論島を訪れた観光客は2018年の1年間で約7万人に上り、近年は観光客数が増加傾向にある。ただ、島内には公共交通機関としてはバスが1路線、タクシーが8台あるだけで、観光客の足の確保が長らく課題となっていた。

【参考】関連記事としては「ドライブシェアアプリ「CREW」運営のAzit社、「Local Mobility Project」を始動」も参照。



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