政府は2019年3月8日、「道路交通法の一部を改正する法律案」と「道路運送車両法の一部を改正する法律案」を閣議決定した。
改正は公道における自動運転レベル3(条件付き運転自動化)の解禁を目指したもの。緊急時に人が自動運転システムに代わって運転することを前提に、現在の道路交通法では禁止されているスマートフォンの利用などを一定条件下で運転手に対して認めるようにする。
今後は認められる行動と認められない行動についてのガイドブックなどの作成が求められる。飲酒はいいのか、睡眠はだめなのか、読書はどうなのか、などさまざまな疑問が浮かぶドライバーも多いはずだ。
道路運送車両法の改正では①保安基準対象装置への自動運行装置の追加②自動車の電子的な検査に必要な技術情報の管理に関する事務を行わせる法人の整理③分解整備の範囲の拡大及び点検整備に必要な技術情報の提供の義務付け④自動運行装置等に組み込まれたプログラムの改変による改造等に係る許可制度の創設——などが柱となっている。
道路交通法と道路運送車両法の改正案は今国会に提出・審議され、年内成立を目指す。
【参考】関連記事としては「自動運転を想定した道路交通法改正試案、5つのポイント レベル3でスマホ利用可能に」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) January 2, 2019