NECネッツエスアイ株式会社(本社:東京都文京区/代表取締役執行役員社長:牛島祐之)は、中国のBeijing Yunji Technologyが提供する自律走行型配送ロボット「YUNJI DELI」の日本独占販売権を獲得し、2020年8月25日までに日本国内向けのサービス販売を開始した。
YUNJI DELIの特徴は「自律走行」「大容量配送・柔軟なトレイレイアウト」「狭い通路での走行」「簡単操作」の4つ。
■トレイごとに配送先の指定も可能
YUNJI DELIは複数のセンサーによって空間や障害物を認識できるため、磁気テープのように特別なインフラが用意されなくても自律走行が可能だ。前後両方向に走行が可能なためUターンする必要がなく、狭い通路でも問題なく走行ができる。
積載スペースはトレイで最大3段に区切ることができ、さまざまなサイズのものを合計50キロまで配送することが可能だという。
トレイごとに配送先も指定できる。例えば、最上部のトレイは「目的地A」、最下部のトレイは「目的地B」へといった具合だ。タッチパネルの操作で簡単に配送先を指定できるという。
■ウイズコロナ時代と非接触型ロボット
新型コロナウイルスの感染防止対策として、YUNJI DELIのような非接触型ロボットのニーズは病院や飲食店、ホテルなどで高まっている。病院における病床エリアへの食事やリネンの配送、飲食店では配膳などの場面での活躍が期待できる。
自律走行ロボットの導入はビフォーコロナ時代から徐々に始まっていたが、ウイズコロナ(Withコロナ)時代に一気に普及スピードが速まる可能性が高い。YUNJI DELIの国内展開もいち早く進んでいきそうだ。
【参考】関連記事としては「コロナ禍で注目!自動運転での”コンタクトレス配送”実証まとめ」も参照。