いずれ「ソラネコヤマト」で活用!?JAXAと「空力形状」を開発 空の物流サービス開始へ

航空・陸上輸送間の切り替えを合理化



宅配大手のヤマトホールディングスと宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2020年12月24日までに、物流電動垂直離着陸機(物流eVTOL)への装着と地上輸送手段への搭載の両方が可能な大型貨物ユニット「PUPA(ピューパ)8801」の空力形状を開発したと発表した。

ヤマトHDは報道発表で「航空・陸上輸送間の切り替えを合理化し、荷役作業等の物流フロー全体の時間と作業の最適化を達成するため、航空輸送と陸上輸送それぞれの要求を同時に満たす空力形状が求められました」と説明している。







空力形状とは、空気中を高速で移動する物体における最適な物体形状のことを指す。以下の図がPUPA 8801の運用イメージだという。eVTOLの下部に装着され、トラックの荷台にも積み込まれているのが、PUPA 8801だ。

出典;ヤマトホールディングス・プレスリリース

両者は仮説と検証を繰り返し、約4カ月という短期間で空陸両用を実現する貨物ユニットの空力形状の開発に成功し、成立性も実証したという。ヤマトHDは今回開発したPUPA 8801を活用し、2020年代前半にも新たな空の輸送サービスの開始を目指す考えのようだ。

■ヤマトが将来「ソラネコヤマト」のサービス開始!?

ヤマトHDは2018年ごろから空の輸送に向けて本格的に乗り出している。2018年に設立された官民プロジェクト「空の移動革命に向けた官民協議会」のメンバーでもあり、同年10月にはヘリコプター大手の米Bell Helicopterとの協力についても発表された。

空域おける移動・配送に関する技術革新は近年めざましいものがあり、陸における「自動運転」と並び、将来的に大きな市場を形成するとみられている。そんな中でヤマトHDも積極的に技術開発に取り組んでいるわけだ。

ヤマトHDが新たな空の輸送サービスとして「ソラネコヤマト」を開始する・・・。サービスがどんなネーミングになるかは分からないが、そんな将来もついつい想像してみたくなる。

【参考】関連記事としては「eVTOLとは?「空飛ぶクルマ」の類型の一つ、開発盛んに」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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