米ULと米SAE、自動運転における規格共同策定などで覚書

重複作業の極小化や発行プロセスの改善も目標



安全評価機関の米Underwriters Laboratories(UL)と米自動車技術者協会のSAE Internationalが2020年6月12日までに合意覚書(MoU)に署名し、自動運転やその他の自動車アプリケーション製品に重点を置いた協力関係を正式に結んだことを発表した。知見の共有と規格の共同策定を含む包括的な提携となる。

今回の協力関係において掲げる目標は以下の7つだ。







  • 両団体間のコミュニケーションの促進
  • 重複作業の極小化
  • 相互の規格策定活動の情報共有と規格策定知識の向上
  • 相互の規格策定活動へ関係者の参加促進
  • 共同規格策定イニシアチブの特定と実行
  • 既存の共同規格策定および発行プロセスの改善
  • 他の規格策定団体との協働合意の機会創出

ULのグローバルスタンダード担当バイスプレジデントであるPhil Piqueira氏は「ULの公共安全に対する企業ミッションに基づき、自動車分野およびその他のモビリティ関連分野のナレッジベースを拡大する上で、SAE Internationalという強力なパートナーと提携することは非常に幸運なこと」と述べている。

一方、SAEのグローバル地上車両規格ディレクターであるJack Pokrzywa氏は「さまざまな地域の委員会により策定された慣例を調和させて、混乱と作業の重複を避ける必要があります」と述べている。

■自動運転社会到来へ規格作りを後押し

ULは120年の歴史を持ち、1万人以上のプロスタッフを抱える民間の世界的な第三者安全科学機関だ。「公共安全」のミッションのもと、製造メーカーや貿易団体などのパートナーに、活動の核である安全企画の開発や製品認証、製品試験、検査サービスなどを提供している。

SAEは約20万人のエンジニアや技術エキスパート、ボランティアが従事するグローバルな協会だ。自動車分野やその他のモビリティ産業での企画策定をリードしている。

両組織の協力関係は、自動運転社会到来に向けた規格作りを世界で後押ししていくものと言える。今後の取り組みにも注目したい。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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