GMのセミ自動運転機能「Super Cruise」、アップグレード&搭載拡大

2022年までに6車種、2023年までに22車種に

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出典:GMプレスリリース

米自動車メーカー大手GM(ゼネラル・モーターズ)は2021年7月28日までに、高速道路でのハンズフリー走行が可能な「Super Cruise」(スーパークルーズ)をアップグレードした上で、搭載車種を拡大して2022年までに6車種で利用できるようにすると発表した。

さらに2023年までに22車種へと搭載を広げるという。

■GMのADAS「Super Cruise」が大きく進化

2017年に発表されたSuper Cruiseは現在、高級車ブランド「キャデラック」にのみ搭載されており、中央分離帯のある高速道路でのみ使用することができる。しかし、今後のアップデートによって、Super Cruiseは大きく進化する。

具体的には、自動レーン変更機能や、ボートやキャンピングカーを牽引中にハンズフリーアシスタントを利用できる機能、Super Cruiseが利用できる高速道路をドライバーに示す車載ナビ機能が搭載される。

これらの機能を搭載したSuper Cruiseは、2022年発売のCadillac Escalade、Cadillac CT4、Cadillac CT5、Chevrolet Silverado、GMC Hummer EV Pickup、GMC Sierraの6車種で利用できるという。

Super Cruiseでは、ドライバーの視線は進行方向へ向ける必要はあるものの、ハンドルに手を置く必要がなく、自動運転レベルで言えば2〜2.5といったところか。ちなみにホンダが2021年3月に発表したレベル3搭載車は、視線を前方からずらす「オイズオフ」が可能だ。

【参考】関連記事としては「自動運転レベルとは?レベル0からレベル5の定義や呼称を解説」も参照。

■「移動サービス」では自動運転に焦点を絞って開発

このようにGMは市販車部門においては、自動運転の一歩手前のADAS(先進運転支援システム)の搭載拡大などに力を入れているが、「移動サービス」部門においては自動運転に焦点を絞って開発を進めている。

2020年1月にはGM子会社のGM Cruiseがオリジナル自動運転車「Origin」を発表した。運転席がないポッド型車両で、自動運転タクシー自動運転シャトルとして、人々の移動に貢献することを目指した車両となっている。

ちなみに自動運転タクシーについては、アメリカでの商用サービスの開始時期は不明だが、ドバイでは2023年から2029年にかけてサービスを提供する運びとなっている。

■【まとめ】確実に取り組みを前進させているGM

今回発表したSuper Cruiseのアップデートをはじめ、ドバイでの自動運転タクシーサービスの開始に向けた動きなど、部門ごとに確実に取り組みを前進させているGM。次世代技術への巨額投資も明らかにしており、今後の発表にも引き続き注目していきたい。

▼GM公式サイト
https://www.gm.com/
▼GM公式プレスリリース
https://media.gm.com/media/us/en/gm/home.detail.html/content/Pages/news/us/en/2021/jul/0723-gm-supercruise.html

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)



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