ソニーが配車アプリ事業を始めた理由は?新刊『自動運転&MaaSビジネス参入ガイド』で担当役員にインタビュー

2020年11月5日に出版、先行予約受付中



書籍『自動運転&MaaSビジネス参入ガイド〜周辺ビジネスから事業参入まで』の発売まで1カ月を切った。自動運転とMaaS分野におけるビジネス展開をテーマに据えた本著は、11月5日に出版予定となっている。


本著では巻頭インタビューで、自動運転ラボ発行人である著者の下山哲平(株式会社ストロボ代表取締役社長)がソニーのEV試作車「VISION-S」の担当役員である川西泉氏に話を聞いている。

▼自動運転&MaaSビジネス参入ガイド 周辺ビジネスから事業参入まで|Amazon
著者:下山 哲平(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)
https://www.amazon.co.jp/dp/4798163090

■タクシー配車アプリ事業の展開は布石?

巻頭インタビューの中では、ソニーが展開しているタクシー配車アプリ事業について、下山と川西氏の以下のようなやり取りがある。タクシー配車アプリ事業の展開がVISION-Sを製造するための布石であったのかなどを聞いている。


下山 モビリティ業界へのチャレンジとしては、御社はグループ会社・みんなのタクシーを通じて2019年4月からタクシー配車アプリ事業を開始されています。弊社でもいち早く取材させていただいたのですが、その時の印象としては、自動車が生み出すビッグデータを扱うビジネスを想定して、サービスから参入されたと感じました。ハードウェア、すなわち車両を製造するための布石だったのでしょうか。

川西氏 はい、確かにそういう一面もありました。カーシェアリングのような新しい移動手段は、今後ますます増えてくるでしょう。東京における移動手段では、タクシーは大きな位置を占めています。タクシーという移動手段に対して、弊社が持っているITやクラウドの技術を投入することには十分に意味があると考えました。

もうひとつの側面としては、弊社では車載センサーを取り扱っていますので、そのセンサーをタクシーに搭載することで、安全な自動車をつくるためのデータを収集したかったということもあります。いかに安全な車がつくれるかがサービスの大前提になると考えているためです。

さらに川西氏は、プロのドライバーである「タクシー運転手」の走行データから、モビリティの安心安全の知見が得られることも期待していることについても語っている。


■VISION-Sの一般販売についても質問

書籍の中ではさらに、VISION-Sの一般販売はあり得るのか、日本における公道での走行テストなどについても聞いている。書籍は11月5日に発売されるので、ぜひ手にとって読んでみてほしい。

本著は全304ページ。単行本・Kindle版(電子書籍版)ともに価格は税込2,420円。Amazon.comでは以下のURLから購入予約が可能となっている。

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著者:下山 哲平(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)
https://www.amazon.co.jp/dp/4798163090


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