パナソニック、病院向け自動運転型ロボに「除菌剤」噴霧機能!新型コロナの院内感染防止に寄与

HOSPI-mistの提供開始を発表



電機大手のパナソニック株式会社(本社:大阪府門真市/代表取締役社長:津賀一宏)は2020年4月23日までに、新型コロナウイルスの感染拡大防止に貢献するため、自律走行型の移動型除菌ソリューション「HOSPI-mist」などの提供を開始すると発表した。







このHOSPI-mistは、薬剤や検体の搬送を自動で行う自律搬送ロボット「HOSPI(ホスピー)」に、除菌剤噴霧機能を搭載した空間除菌ソリューションだという。

パナソニックはこのHOSPI-mistのほか、自社で備蓄している医療用手袋や医療用ゴーグルの提供、またマスクを自社生産するなどし、会社をあげて新型コロナウイルスの感染拡大防止に貢献する姿勢を示している。

■ベースとなる「HOSPI(ホスピー)」とは?

移動型除菌ソリューションの「HOSPI-mist」の詳細は明らかになっていないが、ベースとされるHOSPIは既に病院に導入実績のある自律搬送ロボットだ。休日や夜間など人手が足りない時、スタッフに代わって薬や検体を目的の場所まで運んでくれる役割を果たす。

HOSPIにあらかじめ施設マップを記憶させると、目的の場所までの経路を自ら判断して自ら移動してくれる。通路の床に自律走行のためのガイドテープを貼る必要もない。エレベーターでの階数移動も可能だ。

障害物検知センサーシステムを搭載しており、周囲の状況に応じて速度や進路を柔軟に変更することもできる。最大20キロまで積載可能で、収納庫はIDカードによって開閉する仕組みになっていることから、薬品や検体、カルテなどの搬送にも活用できる。

施設内で自走するHOSPIの状態は、LANを利用した運行管理システムで随時確認ができることも特徴だ。ちなみに以下がHOSPIを紹介するパナソニックの公式YouTube動画だ。

■新型コロナウイルスの終息みえぬ中、院内感染の防止に期待

このHOSPI自体を導入するだけでも人と人の接触機会を減らすことに貢献するが、除菌剤噴霧機能を搭載したHOSPI-mistであれば、配送のために施設内を移動しながら院内感染の防止にも役立ってくれる。新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化する中、多くの医療施設で需要がありそうだ。

このような自動運転技術や自律走行技術を活用した消毒ソリューションは、感染拡大が最初に深刻化した中国でまず登場した。EC大手・京東商城の物流子会社である京東物流が導入した小型車両がその一つの事例だ。New China TVの以下の動画のように、既に公道で活躍している。

日本では自動運転ベンチャーのZMPが、自律走行型の警備ロボ「PATORO(パトロ)」に消毒液散布機能をオプションとして追加したことを発表したばかりだ。こうしたソリューションに新たにHOSPI-mistが加わり、感染拡大防止向けて活躍が期待される。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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