まだまだ先の将来のことだと思われていた自動車の「自動運転化」は、実はそんなに遠い未来の話ではない。既に日本では部分的な自動運転を認める「レベル3」が解禁されている。
そしてその自動運転を実現するセンサーとして今注目されているのが「LiDAR」(読み方は「ライダー」)だ。LiDARは「自動運転の目」とも呼ばれ、自動運転に必要不可欠なコアセンサーと位置付けられている。
■LiDARとは?
LiDARとは「Light Detection and Ranging」の略で、センサーの名称として用いられている。このLiDARを使うと、レーザー光を対象物に照射することで光源からの距離や方向を測定できる。
LiDARは従来の電波を用いたレーダーよりも正確な測定が可能であり、まさに「人の目」の代役となってくれる。そのため、自動運転車への搭載が進んでいるわけだ。
■LiDARの市場は将来こんなにも大きくなる
LiDARの市場規模は2017年は約25億円足らずだったが、2030年には約4959億円とおよそ200倍までに急拡大するといわれている。この推測データは、調査会社の矢野経済研究所が2018年7月に発表したものだ。
新型コロナウイルスが猛威を奮っている中で、外出自粛で家に籠もりきりの生活を余儀なくされている人も多いと思うが、こういった期間は現在注目されている知識や技術を学ぶチャンスでもある。
特にエンジニアの人は、自動運転の核心となるLiDARや自動運転の基礎的な事柄を学んでおくと今後の仕事に有益かもしれない。もしまだLiDARについて知らない人は、いますぐ勉強を。
【参考】LiDARについては「LiDARとは? 自動運転車のコアセンサー 機能・役割・技術・価格や、開発企業・会社を総まとめ|自動運転ラボ」も参照。