東京の離島「利島」、自動運転EVで目指せスマートアイランド化

観光や島民の足として活用目指す





国土交通省は「スマートアイランド」の実現に向けた離島振興のためのアイデアを、2020年1〜3月にかけて自治体や民間企業から公募した。そしてその提案内容をこのほど公表した。その提案の中でも東京都の利島村(としまむら)のアイデアは自動運転を活用する内容になっており、自動運転ラボとしては興味深い。







今回はこの利島の提案書に焦点をあて、スマートアイランドの実現に向けてどのようなアイデアを出したのか、紹介していこう。

▼資料URL
https://www.mlit.go.jp/kokudoseisaku/chirit/content/02tokyo_toshimamura.pdf

■利島村が掲げるビジョンは?

利島(としま)は東京都の島嶼部にある1周約8キロの小さな島だ。人口は約300人で、椿油の生産量では日本一を誇っていることで知られる。島内にはタクシーやバスなどの交通機関、レンタカーやレンタバイクなどはない。

そんな利島村は提案書の中で「実現したい島のビジョン・方向性」として、「ZEI&RES-Toshima」体制への移行を挙げている。ZEIとは「Zero Emission Island」、RESとは「Renewable Energy Supply」のこと。つまり、クリーンエネルギーによる村作りを進めていこうというビジョンだ。

そのビジョンの中で利島村は、自動運転のEV(電気自動車)による公共交通の整備などの実現を目指すとしている。EVであれば島が掲げるビジョンにマッチするし、自動運転技術を活用した公共交通が整備されれば観光客や島民の移動の足にもなる。自動運転技術を活用すれば運転手などの人手も不要だ。

提案書によると、EVの仕様としては走行スピード5〜10キロで、荷台付きの5人乗り車両を想定しているようだ。EVの電力は太陽光や風力による発電でまかなう計画だという。

■離島であれば自動運転は導入しやすい!?

利島のような離島は都市部と比べ歩行者や車が少ない上、小さな島であるが故に走行範囲も限定されており、自動運転技術が導入しやすいはずだ。そう考えれば利島の「スマートアイランド化」は現実味を帯びてくる。

いち早く自動運転が導入されれば、観光客に向けた観光資源にもなる。利島の事例が良い先行事例になる可能性は十分にありそうだ。

▼資料URL
https://www.mlit.go.jp/kokudoseisaku/chirit/content/02tokyo_toshimamura.pdf

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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