スマホで一世風靡のBlackBerry、コネクテッドカー向けAI車載ソリューションを発表

運送業界に「より安心できる環境を提供」





かつてスマートフォンで一世を風靡したカナダのブラックベリー。同社はいまモビリティ領域でその存在感を高めていることで知られており、業態を変更した大手企業の一社としていま注目を集めている。







そんなブラックベリーが米ラスベガスで開催された世界最大級の技術見本市「CES 2020」(2020年1月7〜10日)で、コネクテッドカー時代をさらに前進させるためのAI(人工知能)ベースの新たな車載ソリューションを発表し、来場者から多くの関心を集めた。

同社はこの新たなソリューションについて「BlackBerry Cylanceの人工知能技術とBlackBerry QNXテクノロジーを融合した統合型ソリューション」と説明している。

■このソリューションの特徴は?

このソリューションにはどのような特徴があるのか。

同社は特徴の一つとして、車載インフォテイメント・システムを対象にした脅威やマルウェアの予防や検知が可能であることを説明している。また車両トラブルの兆候やソフトウェアの異常がないかをスキャンすることで、事故発生を未然に防ぐことも可能だとしている。

この車載ソリューションは運送業界の企業などによる活用を想定したもので、同社のCharles Eagan最高技術責任者(CTO)は「運送業界はコネクテッドカーのセキュリティ、信頼性、安全性を強化しつつ、ドライバーや乗員のみならず、歩行者に対しても、より安心できる環境を提供できます」と強調している。

このソリューションは1月15日に東京ビッグサイトで開幕した「第12回オートモーティブ ワールド」でも紹介されている。

■車載ソフトウェア「QNX」の収益が好調

ブラックベリーはスマートフォン向けに開発していた技術を自動運転向けに応用していることで知られ、車載ソフトウェア「QNX」の収益が好調な状態が継続している。QNXの主要クライアントとしては、中国のネットIT大手で自動運転開発にも力を入れる百度などの名前が挙がる。

2019年2月にはカナダ政府が同国の自動運転技術の振興に向け、政府系ファンドを通じ同社に4000万ドル(約44億円)を投入するというニュースが報じられ、注目を集めた。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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