自動運転開発に有用!センサーフュージョン対応の「VR空間」登場

理経が発表、日本NIのMonoDriveと連動



出典:理経ニュースリリース

システム開発の株式会社理経(本社:東京都新宿区/代表取締役社長:猪坂哲)は2020年11月24日までに、日本ナショナルインスツルメンツ(本社:東京都港区/代表取締役:コラーナ・マンディップシング)=日本NI=が取り扱う高精度センサーシミュレーションソフトウェア「monoDrive」と連動させた「車両開発用VR空間」を開発したことを発表した。

■「センサーフュージョン対応」に

自動運転車の開発でシミュレーションソフトウェアが用いられるケースは多い。理経では、米ゲーム開発企業のEpic Gamesが提供しているVR(仮想現実)開発エンジン「Unreal Engine4」を用いて車両開発用VR空間を提供しており、すでに複数社で導入済みだ。


ただ、理経の車両開発用VR空間はカメラに対応しているが、実際の車両にはカメラ以外のセンサーも搭載される。たとえばレーザー光を利用するLiDAR(ライダー)だ。そんな中で理経は車両開発用VR空間をmonoDriveと連携させ、LiDARのシミュレーションも可能にしたという。

つまり、理経が提供していた車両開発用VR空間が、複数のセンサーを組み合わせる「センサーフュージョン対応」になったというわけだ。

出典:理経ニュースリリース

車両開発用VR空間ではすでにお台場や首都高速道路などのVR空間を生成しており、monoDriveとの連携で、カメラとLiDARを使ったシミュレーションがこうしたVR空間でできることになる。

■理経と日本NIのタッグで、自動運転技術は前進

理経は1957年に設立されたエレクトロニクス業界のソリューションベンダーである。世界有数メーカーとのネットワークを強みとし、最先端技術・製品を核とした多彩なソリューションを提供している。一方で日本NIは、アメリカ・テキサス州に本拠を構える計測器・制御メーカーNIの日本法人だ。


この両社がタッグを組み、今回、自動運転開発を加速させるセンサーフュージョン対応の車両開発用VR空間が出来上がった。自動運転開発に力を入れている大手メーカーやシステム開発企業から注目を集めることになりそうだ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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