茨城県境町の自動運転バスが着々とサービスを拡充している。茨城県境町は2021年2月23日までに、町内を走る自動運転バスルートで2つだけだったバス停に、新たに6つのバス停を追加したと発表した。
子育て支援センターや小学校、銀行、役場などに停車するバス停を新たに追加し、住民がより自動運転バスを使いやすくなった。境町に自動運転バスがどんどん溶け込んでいっているようだ。さらに利便性を向上させるために、ルートの拡大も検討しているという。
2月22日と24日には町内の小学生が自動運転バスで登校し、今後、通学における自動運転バスの本格的な活用についても検討するようだ。
■住民が便利に利用できる環境作りが重要
自動運転バスはソフトバンク子会社のBOLDLYやマクニカなどの協力の下、2020年11月から運行されている。仏Navya製の「NAVYA ARMA」が3台導入され、生活路線バスとして誰でも無料で乗車することが可能だ。
報道発表までによれば、現在は往復約5キロのルートで運行しており、これまで累計500便以上、延べ700人以上の乗客を輸送した実績を持つ。
地方では公共交通のサービス縮小などもあり、自動運転バスへの期待感が高い。ただし、自動運転バスをただ走らせればいいというわけではない。今回のバス停の追加のように、住民が便利に利用できる環境が整わなければ、利用者は増えていかない。
より多くのスポットでの乗降ができるようになることやルートの追加などで、茨城県境町の自動運転バスはより地域に根ざしてものになっていきそうだ。
【参考】関連記事としては「自治体×自動運転バス、定常運行「国内初」は茨城県境町!BOLDLYとマクニカが協力」も参照。