
Google系の自動運転開発企業Waymoが大ピンチ。再び大規模なリコールが発生した。
同社の自動運転ロボタクシーが高速道路の工事区間に進入してしまう恐れがあることを理由に、今回は約4,000台の車両を対象とした自主リコール(回収・無償修理)を米運輸省道路交通安全局(NHTSA)に届け出た。
驚くべきは、実は今回のリコールは同社にとって「通算6回目」という事実だ。
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■トヨタの車種に切り替えるべき?
Waymoは実は先月、冠水した道路への進入リスクを理由に5都市で約3,800台のリコールを届け出たばかり、わずか1か月半の間に2度もの大規模リコールを起こしていることになる。
こうした事態が続くと、「現在の車両に問題があるのではないか?」「いっそパートナーシップを拡大しているトヨタの車種に切り替えるべきではないか」という声も浮上するのも自然な流れかもしれない。
しかし結論から言えば、少なくとも今回のリコールで車両をトヨタ製に変更することはなさそうだ。
■問題は「ソフトウェア」にある

Waymo社は現在、英ジャガー・ランドローバーの電気自動車(EV)「I-PACE」を主軸にロボタクシーを展開している。
一方で、トヨタ自動車と自動運転技術の普及に向けた戦略的パートナーシップの基本合意を2025年4月に発表済みで、この将来の車両提供などの可能性もあるととらえられている。
そのため、これだけリコールが頻発すれば、「ベース車両に「信頼と実績のトヨタ車」に今すぐ変えるべきなのでは――」などの声が上がっても不思議ではない。ただ、車両メーカーを変えたところで、今回の問題は解決しない。
なぜなら、多発するリコールの原因は自動運転システムの「ソフトウェアの欠陥」にあるからだ。たとえどれほどトヨタ車が完璧だとしても、ソフトウェアがそのままであれば、同じバグは発生し続けることになるからだ。
■今回のリコールの原因は?
今回のリコールの対象となったのは、Waymoの第5世代自動運転システム(ADS)を搭載したロボタクシー約4,000台だ。
事の発端は、2026年4月から5月にかけて、フェニックスで6件、サンフランシスコで7件の計13件のトラブル。無人のロボタクシーが「閉鎖された高速道路の工事区間」の閉鎖サインを認識できず、そのまま規制区域内に進入してしまった。
Waymo社側の説明では、車載ソフトウェアが「高速道路上にあるほかの危険を回避することを優先」してしまったこと、もしくは「工事区間そのものを正しく認識できなかった」ことによるものとしている。
■どれほど完璧な車体でも…
ロボタクシー運用において競合他社を大きくリードし、すでに週平均約25万回以上の乗車実績があるWaymo社。一方、今回のリコールでは自動運転における状況判断の難しさを改めて物語っている。
ソフトウェアやAIの精度を高めない限り、どれほど完璧な車体を導入したとしても、信頼の獲得には遠い。
【参考】関連記事としては「Google/Waymoの自動運転戦略まとめ ロボタクシーの展開状況は?」も参照。












