実用化に向け、具体性を帯びてきた自動運転やMaaS開発。参入各社の中には自動運転車両の点検・実証に重きをおき、試験スタッフの募集に乗り出しているケースも出てきた。
自動運転ラボ恒例の「気になる求人」記事の2023年8月版では、各社が公開している案件から、特に注目したい自動運転&MaaS案件をピックアップして紹介していく。
記事の目次
■Unlimited Glowth:自動運転車の衝突/走行実験スタッフ
採用コンサルティングなどを手掛けるUnlimited Glowthは、AI(人工知能)技術搭載の最新自動運転車両に関われる、衝突・走行実験を担う人材を募集している。販売前の製品の最終チェック作業が主な業務となる。具体的には、一般道路やテストコースでの試走や、居眠り防止機能のブレーキテスト、駐車場での駐車テストのほか、ダミー人形を用いての衝突実験を行う。
作業場は空調完備で、一人で黙々と作業するのが好きな人が向いているようだ。製造技術を身に着ければ、将来的には自動車の設計・開発を任される可能性もあるという。
応募の際は学歴・職歴不問で、年収は350万〜1,000万円と幅がある。なおアウトソーシング事業での募集のため、プロジェクトに応じて同社以外のシステム会社に出向する可能性がある。
https://jp.indeed.com/viewjob?jk=7c0c3fd5ec7b4cf8
■スズキ:自動運転技術開発プロジェクトマネジメントの実施【管理職採用】
スズキは、自動運転技術開発のプロジェクトマネージャーとして、社内外関係者と共に量産化業務に携わる人材を募集している。自動運転技術開発プロジェクトや、自動運転レベル3搭載モビリティの量産化プロジェクトにおいて、所属員と業務状況を共有しながら、プロジェクトマネージャーとして業務を推進していく。
応募には、完成車メーカーや大手部品メーカーなどで自動運転レベル3以上の技術開発のプロジェクトマネジメントを推進した実務経験が必須で、TOEICが660点以上あればなお歓迎される。
https://jp.indeed.com/viewjob?jk=59875fef6c033471
■パーソルプロセス&テクノロジー:新領域MaaSビジネス プロジェクトマネジメント
業務プロセスコンサルティングやシステム企画・開発などを行うパーソルプロセス&テクノロジーは、2021年10月に新規事業として新領域MaaSビジネス×アウトソーシングのグループを立ち上げた。
今回はその第1創成期の中核となる人材を募集している。モビリティサービスに関わるサービス企画業務プロジェクトマネジメント、自治体向けモビリティサービス実証実験の運営支援、AIオンデマンド配車サービスの事業支援などを担当する。
応募の際は、事業課題に対してデータ分析の観点から課題解決や提案した経験や、複数のステークホルダーと関わりながら新規プロジェクトを推進・運用した経験が必須だ。最長2カ月程度の長期出張の可能性があるという。
https://jp.indeed.com/rc/clk?jk=834a8e64aad55595
■ホンダ:MaaS領域の新規事業開発・サービス企画
本田技研工業では、モビリティやバッテリーに関わる領域として、新たな事業やサービスの新規企画や、事業立ち上げ・アライアンス構築、事業成長・拡大に必要なマーケティング&オペレーション改善などを担う人材を募集している。
具体的には、オンデマンド型の新たなモビリティサービスや、Honda Jet・マイクロモビリティなど新規モビリティ領域でのサービス開発、カーボンニュートラルに向けたバッテリー・モビリティを融合した新規サービス、WEB・アプリケーションをベースにした新規サービスなどを担当する。
初任地は東京にある本社だが、国内および海外事業所への異動の可能性がある。大企業やメガベンチャーで新規事業開発を経験し、ホンダに中途入社した社員が多く在籍する部署に配属予定となるようだ。
https://www.green-japan.com/company/9262/job/203191
■未経験でも応募できる職種も
自動運転技術開発が進み、実装に向けてのテストなどに関わる求人も増えてきている。未経験でも応募可能な求人もあり、新たに最新技術開発に携われるチャンスとなる。ぜひ検討してみてはいかがだろうか。
【参考】関連記事としては「自動運転&MaaS、専門職の募集多数!気になる求人4選【2023年7月】」も参照。