トヨタが静岡県裾野市に建設中の実証都市「Woven City(ウーブン・シティ)」。公式Facebookで新企画「Woven City事典」が始まっているのをご存じだろうか。
Woven Cityを知る上で欠かせない用語について事典風に解説しており、読むとより理解が深まるはずだ。
▼Woven City公式Facebookページ
https://www.facebook.com/WovenCity.JP
■「Woven City」「幸せの量産」はどんな意味?
Woven Cityは、2021年2月23日に着工した。フェーズ1の工事は2024年夏に終了し、居住スペースなどの建物が完成。2025年から一部の実証実験を開始する計画だ。住民は2025年までに入居を開始する予定で、最終的な人数は約2,000人を想定しているようだ。
Woven City事典では、まずは「Woven City」について説明している。
「『Weave(織る)』の過去分詞『Woven(織り込まれた)』と『City(都市)』を組み合わせた語。トヨタが、静岡県裾野市に建設中の実証実験のための街のこと。「未来の当たり前」を発明し、実現していく。また、新たな仕組みやサービスのテストを行い、改善を繰り返すため、永遠に『未完成の街』である」とある。
続いて「幸せの量産」について、「自分以外の誰かのために、世の中のために、未来のために仕事をし、幸福を生み出すこと。一人ひとりに寄り添った幸せを世界中に量産することを目指している」とある。
Woven Cityは街全体がテストコースになっており、トヨタが目指す幸せの量産を実現するため、12の分野で実証実験が行われる予定だ。
■「モビリティ」「未完成の街」はどんな意味?
「モビリティ」に関しては「①可動性、動きやすさ②移動性、流動性③機能性④乗り物、移動手段。Woven Cityにおいては『クルマや移動手段』という定義を越え、『ヒト』『モノ』『情報』の動き、さらにはヒトの心までを動かすことを意味する」と説明されている。
「未完成の街」については、「Woven Cityの大切にしているコンセプトの1つ。時代と共に変化する一人ひとりに寄り添った幸せの量産をしていくため、Woven Cityは常に改善を重ね、進化を続けていくという理念」となっている。
常に新しい技術の開発や進化に取りくんでいくという、トヨタの意気込みを感じられる。
■Woven Cityに秘める可能性
Woven City事典は、Woven Cityやトヨタの理念をよく理解するのに役立つ。Woven Cityでの実証実験などを通じ、トヨタは今後、日本はもちろん世界に先駆けて新技術などを発表することがあるかもしれない。今後の進捗に期待したい。
【参考】関連記事としては「トヨタWoven Cityを知るための「4つの数字」」も参照。