Woven Cityが「トヨタCity」に改名!?──十分あり得そう

NewsPicksでついたコメントに納得感



出典:トヨタプレスリリース

先日、自動運転ラボがアップした記事が、NewsPicksで反響を呼んだ。NewsPicks側の記事ページ「自動運転部門のWoven、ついに社名を「トヨタ」へ!」から、ついたコメントなどを確認できる。

記事の内容は、トヨタの次世代事業・自動運転部門とも言える「ウーブン・プラネット・ホールディングス」が、社名を「ウーブン・バイ・トヨタ」へと「トヨタ」を使った名称に変更したことから、本腰を入れて取り組みを一層強化していくのでは…といった示唆をした内容だ。


この記事に対し、「Woven City」が「トヨタCity」に名前を変更するのではないか…?というコメントがついたのに目が止まった。確かにその可能性はあるかもしれない。

■瞬時に理解がしやすい「トヨタCity」

ウーブン・プラネット・ホールディングスの新社名に「トヨタ」の冠をつけた流れを考えると、Woven CityをトヨタCityと改名し、トヨタとして本気でスマートシティプロジェクトにに取り組んでいく……という展開になっても全くおかしくはない。

トヨタの動向に詳しい人や業界関係者などにおいては、Woven Cityがトヨタのプロジェクトという認識がすでに広がっているが、一般の人は「Woven Cityって何?」「聞いたことない名前だなぁ」といった反応になりがちだ。

しかし「トヨタCity」という名称になれば、トヨタが開発している次世代都市であることが誰でも瞬時に理解できる。ブランディングの意味でも、Woven Cityの名称をトヨタCityに変える意義がある。(もちろん「Woven」に意味がないわけではなく、その点については「トヨタの章男社長、「ウーブン」に込めた自動運転にかける思い」の記事を参照してほしい)


■街全体がテストコースに

ここで改めてWoven Cityの概要を説明しておきたい。Woven Cityは、2020年1月に米ラスベガスで開催された世界最大の技術見本市「CES 2020」のトヨタプレスカンファレンスにおいて、トヨタの豊田章男社長自らが発表した一大プロジェクトだ。


2020年末に閉鎖したトヨタ自動車東日本の東富士工場の跡地(静岡県裾野市)を再開発して建設が進められ、一から新たな都市・まちを構築している。新たな技術やサービスの実証・導入に特化した都市だ。構築の過程を含め、新都市ではパートナー企業とともにモビリティやロジスティクス、IoTなどさまざまな領域の先端技術を検証していくとしている。

Woven Cityは街全体がテストコースになる予定で、トヨタが目指す「幸せの量産」を実現すため、12の分野で実証実験が行われる。「Mobility(モビリティ)」や「Logistics(物流)」といった移動サービスだけでなく、「Education(教育)」や「Agriculture Food(農産食品)」といった生活に欠かせない分野も実証対象とされている。

【参考】関連記事としては「トヨタの実証都市Woven City、「第1期」工事がスタート!」も参照。

■新生トヨタに注目

新社長就任やウーブン・バイ・トヨタへの社名変更など、トヨタが新たな一歩を歩み始めようとしていることは明らかだ。引き続き新生トヨタの動向に注目していきたい。

【参考】関連記事としては「自動運転部門のWoven、ついに社名を「トヨタ」へ!」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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