ソフトバンクG「最も注力するべきはArm」 自動運転向けで注目

決算説明会、本体投資に関して強調



出典:ソフトバンクグループ公式YouTubeライブ

ソフトバンクグループは2023年2月7日午後、2023年3月期第3四半期の決算説明会を開催した。 会長兼社長執行役員の孫正義氏は前回の決算説明会で宣言した通り、登場しなかった。代わりに、取締役専務執行役員CFOの後藤芳光氏がプレゼンを行った。

後藤氏は投資戦略について、「情報革命の資本家」というビジョンは不変であり、長期の運用方針を継続することを強調した。


自動運転向け半導体でも注目を集める英Arm(アーム)については「我々ソフトバンクグループの本体投資としては、Armは最も注力するべきテーマ」とした。

ちなみに孫氏は前回の決算説明会で、自身としてArmへのコミットを増やす方針を示し、「これから数年間、Armに没頭する」と述べている。

■今期累計投資損失は1兆3,612億円

後藤氏は同社の最重要指標として、「NAV」(時価純資産)と「LTV」(純負債/保有株式価値)、「手元流動性」について、以下のように数字を提示した。

出典:ソフトバンクグループ公式YouTubeライブ

LTVに関しては、第3四半期は15.0%から18.2%に上がっているが、「(※以下の図でラインが引かれている)25%という数字そのものが安全な数字」であると説明し、大きな問題がないという認識を示した。


出典:ソフトバンクグループ公式YouTubeライブ

2022年4〜12月の投資損失については1兆3,612億円(第3四半期のみでは5,116億円の損失)だと説明した。

【参考】関連記事としては「孫氏が宣言「私はArmに没頭する」 自動運転で爆発的成長へ」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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