ソフトバンクグループは2023年2月7日午後、2023年3月期第3四半期の決算説明会を開催した。 会長兼社長執行役員の孫正義氏は前回の決算説明会で宣言した通り、登場しなかった。代わりに、取締役専務執行役員CFOの後藤芳光氏がプレゼンを行った。
後藤氏は投資戦略について、「情報革命の資本家」というビジョンは不変であり、長期の運用方針を継続することを強調した。
自動運転向け半導体でも注目を集める英Arm(アーム)については「我々ソフトバンクグループの本体投資としては、Armは最も注力するべきテーマ」とした。
ちなみに孫氏は前回の決算説明会で、自身としてArmへのコミットを増やす方針を示し、「これから数年間、Armに没頭する」と述べている。
■今期累計投資損失は1兆3,612億円
後藤氏は同社の最重要指標として、「NAV」(時価純資産)と「LTV」(純負債/保有株式価値)、「手元流動性」について、以下のように数字を提示した。
LTVに関しては、第3四半期は15.0%から18.2%に上がっているが、「(※以下の図でラインが引かれている)25%という数字そのものが安全な数字」であると説明し、大きな問題がないという認識を示した。
2022年4〜12月の投資損失については1兆3,612億円(第3四半期のみでは5,116億円の損失)だと説明した。
【参考】関連記事としては「孫氏が宣言「私はArmに没頭する」 自動運転で爆発的成長へ」も参照。