次世代地図として自動車業界から注目を集める高精度3次元地図では、道路や建物はもちろんのこと、道幅や車線、勾配、停止線、道路標識など静的情報が誤差数センチの高精度で表示される。
さらに、交通規制や渋滞、天候などの動的情報を加えると、高精度3次元地図は「ダイナミックマップ」として機能するようになり、自動運転車の走行に役立つ。
こうした高精度3次元地図やダイナミックマップの作製を事業として手掛けているのが、ダイナミックマップ基盤株式会社(本社:東京都中央区/代表取締役社長:吉村修一)=DMP=だ。
この記事では、同社がデータエンジニアを募集しているので、紹介したい。次世代地図の開発に関われる求人案件は決して多くない中、注目だ。
▼データエンジニア/業種未経験歓迎/フルリモート勤務あり|ダイナミックマップ基盤株式会社
https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3006515132/-tab__jd/-fm__jobdetail/-mpsc_sid__10/
【参考】関連記事としては「ダイナミックマップとは?(2022年最新版)」も参照。
■プロセス設計や検査・生成を担うポジション
DMPが募集しているのは、高精度3次元地図データのプロセス設計や進捗管理、検査・生成を担う人材だ。顧客の要望をもとに仕様を決めて設計し、計測や図化のディレクション、生成したデータの検査・納品までを一貫して手掛けている部門に配属される。また、道路の延伸や周辺状況の変化にも対応するために、定期的なデータメンテナンスも担当する。
具体的には、プロセス設計・外部ディレクション、進捗管理・検査、データの検査・生成を行うオペレーション(組み込みソフトウェアの開発等)のいずれかの業務を担当するようだ。
■想定年収は正社員で480万~850万円
応募に際し、データエンジニア経験は必須ではなく、業界未経験でも歓迎としているが、計測・測量・地図業界での設計関連業務の経験者やデータエンジニア経験者は優遇されるという。業種などは問わないが、システム開発経験は必須となる。
その他、SQLを使ったデータの加工・整理などの業務経験や外注先へのディレクション経験、測量・計測機器・地図・自動車メーカーなどでの設計関連業務の経験などがあればなお歓迎されるようだ。
担当業務などによっては、フレックスタイム制も導入されている。想定年収は、正社員で480万~850万円とされている。
■次世代地図の開発に携わるチャンス
DMPは、計測機器や測量、地図、自動車メーカーといった国内トップレベルの企業15社が出資し、高精度3次元地図の整備や実証、運営に向け2016年に企画会社として設立された。その後の2017年に、計17社出資のもと事業会社化された。
これまで高速道路と自動車専用道路のHDマップの整備に注力してきたが、さらなる自動運転社会を見据え、2023年度には次世代のHDマップの導入を開始し、対象を一般道にも拡大することを明らかにしている。
高精度マップ開発の求人は珍しいので、興味のある人はこの機会にチェックしてみてはいかがだろうか。
【参考】関連記事としては「自動運転向け地図・マップ解説(2022年最新版)」も参照。