Waymoの自動運転タクシー、「口コミ」を調べてみた

App Storeでは星4.2、使い勝手に高い評価



出典:App Store

世界で初めて自動運転タクシーを商用展開したのは、米Google傘下の自動運転開発企業Waymo(ウェイモ)だ。2018年12月にアリゾナ州フェニックスで開始し、現在はカリフォルニア州にもサービス提供範囲を拡大している。

同社の自動運転タクシーは、「Waymo One」というアプリで配車予約などができる仕組みになっているが、実際、利用者はサービス内容やアプリの使い勝手などについて、どのように感じているのだろう。


そこで、Appleの端末向けの「App Store」と、主にAndroid端末向けの「Google Play」での口コミを調べてみた。2022年8月22日現在、App Storeでは148件の評価があり、平均点数は5点中4.2、Google Playでは合計60件の評価があり、平均点数は5点中3.4となっている。

■「プライバシーが守られるか心配」

まず、評価が低い方からレビューを見てみると、「プライバシーが守られるか心配」(App Store)や、「サービスは最悪、安全性に配慮して!もう少しで事故を起こすところだった」(Google Play)などといったコメントがあった。

フェニックスに生活圏や経済圏を持つユーザーが、近い将来のエリア拡大を期待してアプリをダウンロードしていたのに、「いつまでもサービスが始まらない」など、使おうとしても使えないと不満を漏らすユーザーもいた(※すでに現在は利用ができるようになっている可能性もある)。

「いままでサービス提供エリアだったのに、道路工事で中断したあと使えなくなった」とする声もあった。


■「使い勝手の良さ、いい意味でショック」

一方で、ポジティブなコメントも多い。App Storeでは「いままで使用した中で最高のアプリの1つ」「Waymoと自動運転の未来が楽しみ」といった口コミも寄せられている。

UI/UXを高く評価する声もあった。「使い勝手の良さにいい意味でショックを受け、興奮した」「最高にかっこいい」(Google Play)といった口コミだ。WaymoはGoogle系の企業だけに、アプリの使い勝手の良さはまさにIT企業ならでは、といったところか。

そのほか、「問題は全くない。乗り心地はいい。フェアな価格で目的地まで運んでくれる」(Google Play)、「早く自分の街でサービスを開始してほしい」(Google Play)、「最初のライドが楽しみ」(App Store)といったコメントもあった。

■最近はポジティブなコメントが目立つ

Waymoはサービスを提供しながら自動運転技術やサービス内容を改善・向上させており、口コミの内容は最近のものになるにつれてポジティブなものが目立つ。口コミや評価は以下のアプリのダウンロードページから確認できる。興味がある人は内容をチェックしてみては?


▼App Store「Waymo One」
https://apps.apple.com/us/app/waymo-one/id1343524838
▼Google Play「Waymo One」
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.waymo.carapp&hl=ja&gl=US

【参考】関連記事としては「Waymoの自動運転戦略(2022年最新版)」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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