ソフトバンクG出資の印企業、170万円の「格安自動運転車」発売へ

Ola Electric、CEOがメディアとの対談で語る



Ola ElectricのBhavish Aggarwal最高経営責任者(CEO)=出典:Ola公式サイト

インドの電動バイクメーカーのOla Electricが、2024年までに自動運転車を発売する計画を立てているようだ。同社の共同創業者兼CEOであるBhavish Aggarwal氏が、メディアとの対談で明かした。

自動運転車のテストは半年近く前から行っているという。Bhavish Aggarwal氏によると、多くの人々が自動運転車を利用できるように、100万インドルピー(約170万円)程度で車両を販売することを目指しているようだ。


Ola Electricは最近、LiDARを使用した自動運転カートを同社の製造施設に展示した。この自動運転カートは他国に輸出され、病院やショッピングモール、オフィスなどで利用される予定だという。

■ソフトバンクグループが出資

Ola Electricは、タクシー配車アプリ「Ola」を展開するANIテクノロジーズの子会社で、2017年に設立された。

ANIテクノロジーズはタクシー配車アプリのほか、金融商品を手掛ける「Ola Money」、相乗りタクシーサービスの「Ola Share」など、MaaS関連事業をメインに手掛けている。

ちなみにANIテクノロジーズの筆頭株主はソフトバンクグループ(SBG)で、Ola Electricもソフトバンクグループから出資を受けている。


【参考】関連記事としては「ソフトバンク・ビジョン・ファンドとは?(2022年最新版)」も参照。


■「自動運転×インド」の注目度が高まる?

Ola Electricの現在の時価総額は50億ドル(約6,400億円)で、インド有数のユニコーン企業だ。インドの自動運転関連ニュースはあまり多くないが、今回のOla Electricに関するニュースをきっかけに、「自動運転×インド」の注目度が高くなるかもしれない。

▼Ola Electric公式サイト
https://olaelectric.com/

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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