自動車技術会、自動運転について学べるセッション開催!人材育成に尽力

5月の2022年春季大会、参加者募集中



出典:自動車技術会

自動車業界の技術者や学生などで構成される「自動車技術会」(JSAE)は2022年5月25〜27日の3日間、2022年春季大会を開催する。春季大会のプログラムの1つである学術講演会では自動運転技術について触れるセッションも行われ、自動車技術会の会員以外も参加可能だ。

2022年春季大会は、オフラインとオンラインのハイブリッド開催となり、国際展示場「パシフィコ横浜」で開催されるセッションをオンラインで聴講することも可能となっている。


自動運転技術について多くのセッションが行われるが、特に、5月26日(13:00〜15:05)に開催される「自動運転車サイバーセキュリティの最前線」と、5月27日(14:30〜16:10)に開催される「エンジニアリング・エシックスの現在」に注目している。各セッションは4つの講演で構成される。

■自動運転車サイバーセキュリティの最前線

5月26日に開催されるセッション「自動運転車サイバーセキュリティの最前線」(座長:倉地亮氏=名古屋大学)は、以下の4つの講演で構成されている(※各講演タイトルをクリックすると、詳細ページが開きます)。

講演タイトル講演者
自動運転とサイバーフィジカルセキュリティ松本勉氏(横浜国立大学大学院)
Paving the Way for the “Software Defined Vehicle”Martin Georg Schleicher氏(Continental)
Coverage Guided Fuzzing of Remote Embedded DevicesDavid Lazar氏(Argus Cyber Security)
Cyber Security in the New Software-Enabled Automotive EcosystemSimiao Wang氏(Argus Cyber Security)
■エンジニアリング・エシックスの現在

5月27日に開催されるセッション「エンジニアリング・エシックスの現在」(座長:東又章氏=日産自動車)も、4つの講演で構成されている(※各講演タイトルをクリックすると、詳細ページが開きます)。

講演タイトル講演者
エンジニアリング・エシックス、その現在と未来(基調講演)本澤養樹氏(滋賀医科大学)
社会的受容としての倫理三木則尚氏(慶應義塾大学)
無信号交差点における歩行者-ドライバ間の判断モデルとインタラクションの解析渡邉融氏・山口拓真氏・奥田裕之氏・鈴木達也氏(名古屋大学)/ 脇坂龍氏・伴和徳氏(トヨタテクニカル ディベロップメント)
自動運転技術が社会にWell-beingをもたらすために考慮するべきこと岩村篤氏・西村秀和氏(慶應義塾大学大学院)
■「学術講演会」の参加登録について

2022年春季大会については、以下のリンクから開催概要の閲覧と学術講演会の参加登録が可能だ。


▼2022年春季大会 開催概要・プログラム
https://www.jsae.or.jp/2022haru/program.html
▼学術講演会 参加登録
https://www.jsae.or.jp/2022haru/attend.html

学術講演会への参加には事前の参加登録が必要で、「早期参加登録」と「通常参加登録」で参加登録費用が異なっている。詳しくは以下の表を確認してほしい。

出典:自動車技術会(※クリックorタップすると拡大できます)

ちなみに2022年春季大会の学術講演会では、ほかにもさまざまなセッションを聴講することが可能だ。全体のセッションスケジュールについては、以下から確認できる。

▼2022年春季大会セッションスケジュール
https://gakkai-web.net/jsae/s/pro2022/index.html


■自動運転AIチャレンジなども通じ、人材育成に尽力

自動車技術会は2019年から「自動運転AIチャレンジ」を定期開催していることでも知られている。この大会では参加者が自動運転アルゴリズムの精度などを競い、自動運転技術の学習機会の提供や自動運転に関わる人材の育成・発掘などを目的に開催されている。

この自動運転AIチャレンジも、2022年春季大会で実施する自動運転関連のセッションも、いずれも自動車業界の発展に寄与することを目的としており、自動車技術会はこうした取り組みを会員向けの「継続能力開発(CPD)プログラム」の一環として実施している。

2022年9月ごろからは「システムズエンジニアリング講座」も実施する。初級講座や中級講座、ワークショップ、シンポジウムなどを通じて、システムズエンジニアリングに関する広範な知識・技術を獲得できる機会を提供するねらいだ。

詳しく内容については、今後、自動車技術会のウェブサイトなどで告知される予定となっている。

▼自動車技術会 公式ウェブサイト
https://www.jsae.or.jp/


関連記事