米カリフォルニア州車両管理局(DMV)は2022年2月15日までに、セーフティードライバー付きの自動運転試験を許可されている企業の走行距離が、2020年12月〜2021年11月の1年間で合計約410万マイル(約660万キロ)に達したことを発表した。
前年よりも200万マイル(約322万キロ)以上増加した。もちろん数字としては過去最高だ。なおパーミットホルダー(許可取得者)は計28社だが、試験許可書が失効した企業などが2社あり、26社の合計データとなっている。
DMVが公表したデータでは、各企業の登録車両ごとに走行距離が記録されている一方、各企業の合計距離は算出されていない。そこで自動運転ラボでは以下の通り、各企業の合計距離を算出し、合計距離が長い順に並べてランキング化した。
■Google系Waymoが1位で約374万キロ
1位となったのはGoogle系Waymoで、合計距離は232万5,843マイル(約374万キロ)だった。前回期間(2019年12月から2020年11月)で1位だったGM Cruiseは2位に順位を下げ、合計走行距離は87万6,105マイル(約140万キロ)だった。
3位は中国系スタートアップのPony.aiで30万5,617マイル(約49万キロ)。ちなみに同社は2021年5月、同州で「無人」の自動運転車による公道走行ライセンスを取得したが、同年12月に衝突事故を起こし、「無人」のライセンスは停止されている。
自動運転車の開発を秘密裏に行っているAppleは15位だった。前回期間における走行距離は1万8,805マイル(約3万キロ)で10位だったが、今回のランキングでは走行距離と順位をともに下げる結果となった。
■日本企業では、トヨタが14位、日産が23位
日本企業では、トヨタ(Toyota Research Institute)が14位、日産(Nissan North America)が23位だった。
自動運転ラボでは来年発表される今年分のデータも、今回と同様、ランキング形式で紹介する予定だ。
【参考】関連記事としては「Apple、自動運転試験車1台と運転手16人を追加 カリフォルニアDMVに登録」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)