「FSDは2022年末までに人間の運転より安全になる」。米EV(電気自動車)大手テスラのイーロン・マスクCEO(最高経営責任者)氏は、2021年第4四半期決算説明会でそう語った。
「FSD(Full Self-Driving)」は、テスラがオーナー向けに提供している有料ソフトウェアで、現在の機能は運転支援にとどまるが、無線アップデートにより将来的には自動運転機能が利用できるようになる予定だ。
FSDのベータ版を導入する顧客は順調に増加を続けており、2021年第3四半期に2,000台の導入にとどまっていたが、第4四半期には6万台近くまで増えたという。驚異的な伸びだ。
■2022年、テスラは安全性の向上にフォーカス?
また、マスクCEOはツイッターで、フォロワーからの「FSDベータ版発売以来、事故や怪我は1件もないというのは正しいか?」という問いに「その通りだ」と答えている。
マスクCEOは、決算発表の席上でも「2022年中に人間の運転より安全なFSDを実現できなかったら、私は大変なショックを受けるだろう」と話し、絶対的な自信をのぞかせている。
一方、投資家が注目していたEVピックアップトラック「サイバートラック」やEVトラック「セミ」、新型ロードスターについては2022年には生産開始がされず、「できれば」2023年に生産を開始すると発表した。
2022年、テスラは自動運転機能と安全性を高めるための開発にフォーカスする考えのようだ。今後も同社の発表やマスクCEOのTwitterなどでの発言をチェックしていきたい。
▼イーロン・マスクCEOのTwitterアカウント
https://twitter.com/elonmusk
【参考】関連記事としては「テスラFSD、「購入型」は何年目で「サブスク型」よりお得に?自動運転機能を将来搭載」も参照。