米EV(電気自動車)大手テスラがオーナー向けに提供している有料ソフトウェア「FSD(Full Self-Driving)」。現在の機能は運転支援に留まるが、無線アップデートにより将来的には自動運転機能が利用できるようになる予定だ。
この記事では、テスラ車を購入したオーナーがFSDを利用する方法のサマリーを紹介する。
■FSDをインストールする前に準備すること
以下、公式サイトで紹介されている内容を参考に、説明していく。
FSDを車両にインストールする前段階として、FSDのサブスクリプション「フルセルフドライビングケイパビリティ」を契約する必要がある。
「フルセルフドライビングケイパビリティ」の価格は、現在所有している車両のAutopilot(編注:標準装備されている運転支援機能)のパッケージによって異なる。基本版の場合は月に199ドル(約23,000円)、拡張版の場合には月に99ドル(約11,000円)かかる。
購入方法はテスラアプリで「アップグレード」メニューを開くか、テスラアカウントにサインインして対象の車両を選択して購入する。サブスクリプションはいつでもアプリやアカウントからキャンセできる。
キャンセルの際に料金は日割計算されないが、キャンセルした後も請求期間の残りの期間中はFSD機能を利用できる。
■スマホのように容易にインストール可能?
上記のインストール前の準備を終えたら、テスラアプリを開き、「予約サービス」→「アクセサリー」→「アップグレードとインストレーション」→「FSDコンピュータのアップグレード」を選択して、ワイヤレスによるインストールの予約を行う。
FSDのインストールはほとんどの場合は1時間ほどで完了するが、それ以上時間がかかる場合もあるという。FSDのインストール作業自体は、スマートフォンのアップデートとさほど変わりなく容易なようだ。
■無線アップデートの先行事例に
テスラ車のオーナーでなければ関係がない話に聞こえるかもしれないが、無線アップデートによる車載ソフトウェアの更新は、今後自動車業界での標準になっていく可能性が高く、FSDは業界の中でも先行事例として注目されている。
より詳しい内容を知りたい人は、以下のテスラの公式ページからインストールの手順などを確認できる。
▼フルセルフ ドライビング コンピュータをインストール|Tesla
https://www.tesla.com/jp/support/full-self-driving-computer
【参考】関連記事としては「テスラの自動運転技術(2021年最新版) モデル3に搭載?日本で可能?」も参照。