自動運転も試せる!三井不動産、首都圏に検証フィールドを開設

千葉県柏市の「イノベーションキャンパス地区」で



出典:三井不動産プレスリリース

三井不動産株式会社(本社:東京都中央区/代表取締役社長:菰田正信)は2021年6月16日までに、開発途上のロボットやドローンなどのモビリティの開発をサポートする検証フィールド「KOIL MOBILITY FIELD」を、千葉県柏市でオープンした。

自動運転のテストもできるようで、首都圏最大級の屋外ロボット開発検証拠点として注目を集めていきそうだ。


■首都圏最大級の屋外開発検証フィールド

KOIL MOBILITY FIELDは、柏市の柏の葉スマートシティ「イノベーションキャンパス地区」内に設置されている。

自動運転の試験などが可能な「モビリティサーキット」、緩衝ネット付きの飛行テスト施設「ドローンフィールド」のほか、モニターや充電環境を備えた「作業室」、「草刈りフィールド」で構成されている。以下が上空から見たKOIL MOBILITY FIELDだ。

出典:三井不動産プレスリリース

都心からのアクセスが良く、近くに宿泊施設や商業施設もあるため、企業や大学などの研究開発者にとっても使い勝手が良さそうだ。

■「福島ロボットテストフィールド」にも注目

自動運転やドローンを実証できるフィールドとしては、福島県南相馬市で2020年3月に全面開所した「福島ロボットテストフィールド」があることも知っておきたい。


この拠点では、自動運転車やドローンなどの研究開発や実証実験に取り組むことができ、全面開所前の2020年1月には、競技用自動車などを製造するタジマモーターコーポレーションが自動運転に関する実証実験を実施したことが報じられている。

東西約1,000メートル・南北約500メートルの敷地内には、空飛ぶクルマの試験飛行の拠点として「無人航空機エリア」などがあり、すでにドローン開発を手がけるデンソーや空飛ぶクルマを手がけるSkyDrive、テトラ・アビエーションなどが誘致されている。

■国内外で進むテストフィールドの開所

海外でもこうしたテストティールドのトピックスが度々出ており、アメリカやシンガポール、中国などで検証用の施設がすでに複数存在している。日本でも徐々に検証フィールドが増えている印象で、研究開発や技術開発の進展がより一層加速していきそうだ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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