「自動運転の目」が駐車場のロック板を無くす!ベネ・エルヨン、3D-LiDARを活用

自動運転車向けに満空情報の提供も



出典:ベネ・エルヨン社プレスリリース

LiDARやソフトウェアの開発を手掛けている株式会社ベネ・エルヨン(本社:愛知県瀬戸市/代表取締役:島正浩)は2021年2月17日までに、3D-LiDARを活用した駐車場向けシステムを開発したと発表した。

■「自動運転の目」で駐車場にイノベーション

3D-LiDARは「自動運転の目」として注目されているセンサーだ。ベル・エネヨンの新システムでは、3D-LiDARによるセンシングと解析を行うことで、駐車場での車両の出入りなどを正確に認識でき、時間貸し駐車場でのロック板などの設置を不要にするという。


報道発表によれば、車両の地面からの高さなども計測でき、普通乗用車やトラック、バンなどといった車種を判定することで、車種ごとに料金が設定されている有料駐車場でも活用できるという。

今後この駐車場向けシステムは、自動運転車両に対して駐車場の満空情報を提供することでの活用も見込まれているという。3D-LiDARを使えば、駐車場が満車か空きがあるかを簡単に判別することができるからだ。

また、コンビニなどにおける不正な長時間駐車の検知などでも活用できるという。

■画像処理技術や3次元処理技術に強み

2016年設立のベネ・エルヨンは、産業用カメラや監視カメラ、3D-LiDARなどのデバイス機器の領域で、新たなソリューションを開発・提供している企業だ。画像処理や3次元処理技術でも強みがあり、今回発表した駐車場向けシステムは、まさに同社らしいシステムと言える。


今回の報道発表でも説明されている通り、自動運転と絡めたソリューション開発にも力を入れていくようで、ベネ・エルヨンは今後自動運転業界でも注目が高まっていきそうな企業だ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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