トヨタ自動車やソフトバンクなどが出資するMONET Technologies株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長:宮川潤一)は2020年10月25日から、「MONETコンソーシアム」の加盟企業を対象に、MaaS事業の開発を加速させるための「MONET LABO(モネラボ)」プログラムの参加受付を開始した。
モビリティイノベーション実現のための「なかまづくり」の一環として2019年3月に設立されたMONETコンソーシアム。このコンソーシアムでは企業間連携を推進しており、現在では600以上の企業が加盟している。
MONET LABOは「事業化に向けて何から始めたら良いか分からない」「事業アイデアはあるが実証するフィールドがない」「自社単独では採算性が見込めない」といった加盟企業の声から誕生した法人向けプログラムで、会費は1年で98万円(税抜)となっている。
ではこうした声を持つ加盟企業向けに、MONET LABOではどのようなサービスを提供するのだろうか。
■MONET LABOが提供するサービス
MaaS事業策定のためのワークショップを開催
「人間中心イノベーション」という事業開発コンセプトのもと、会員企業が自社のMaaS事業プランを策定するためのワークショップを開催する。パートナー企業であるアマゾンウェブサービスジャパンや一般社団法人「日本社会イノベーションセンター」、電通などが協力するという。
メンターによる事業開発サポート
メンターを通じて事業開発をサポートする。メンターは会員企業が抱える課題やニーズに合わせ、アクセンチュアやアーサー・ディ・リトル・ジャパン、quantum、日本マイクロソフトなど7社37人から選ばれる。
自治体や企業とのマッチングをサポート
最近では新しいモビリティサービスの導入や自動運転の活用に取り組む自治体も少なくなく、MONET LABOでは会員企業が手掛けるサービスにマッチする自治体を紹介し、事業実現に向けたパートナー紹介も行う。
オンラインサロンの開催
MONET LABO会員限定のオンラインサロンを開設し、モビリティサービスや自動運転の展望がテーマの講演会やイベントを開催する。そのほか、国内や海外のモビリティサービスの最新動向に関する情報も提供する。
■「B&A by 自動運転ラボ」でもアライアンス開拓などを支援
類似のサービスとしては、自動運転ラボを運営している株式会社ストロボ(本社:東京都港区/代表取締役社長:下山哲平)も、自動運転領域特化型のブランディング&アクセラレーション支援サービスとして「B&A by 自動運転ラボ」を展開している。
自動運転専門メディアを運営している知見などを生かし、アライアンス開拓支援や国内外のマーケットリサーチのほか、採用ブランディング支援やデジタルマーケティング支援なども行っている。サービスの詳しい内容は「自動運転領域特化型ブランディング&アクセラレーション|B&A by 自動運転ラボ」から確認できる。
■【まとめ】MONET LABOのようなサービスのニーズは今後高まる
MaaS事業に取り組みたいものの、どう取り組めばいいか分からないという企業は少なくない。業界の最前線に関する情報をを得ながらワークショップに参加したり、メンターからのサポートを受けたりといったサービスは、今後ニーズが高まりそうだ。そんな中で発表されたMONET LABOに注目だ。
【参考】関連記事としては「MONET TechnologiesのMaaSソリューションと導入事例まとめ」も参照。