ソフトバンクは過去のニュースレターで「NAVYA ARMAって誰でも操作できるの?」というタイトルの内容を紹介している。NVYA ARMAは仏ナビヤ製の自動運転バスで、ソフトバンク子会社のBOLDLY株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長:佐治友基)=旧SBドライブ=が扱っている。
この記事では、このニュースレターの内容を紐解き、NAVYA ARMAや運転のための条件、BOLDLYの取り組みなどについて紹介していこう。
■ハンドルがないNAVYA ARMA
NAVYA ARMAは仏ナビヤ社が製造する自動運転EV(電気自動車)バスで、自動運転レベル4(高度運転自動化)で走行することを前提に設計された車両だ。最高時速25キロで、一度の充電で最長9時間、約200キロ走行する。
ハンドルがないのが特徴で、ニュースレターでは「操作はゲーム機のコントローラーでおこないます。ゲームみたいですよね?」と説明されている。
■誰でも操作できる?必要な資格は?
ニュースレターによれば、NAVYA ARMAは「中型以上の自動車免許証」と「NAVYA社認定オペレーター資格」の2つの資格があれば、誰でも運転が可能だという。ちなみに「NAVYA社認定オペレーター資格」は公的な資格ではなく、NAVYA社が定めるもののようだ。
「NAVYA社認定オペレーター資格」を得るには、ARMAを運転するために必要な知識や技術を習得するための座学と実技の研修が必須だ。本来はNAVYA社の本社があるフランスへ行く必要があるが、ARMAオペレーターを養成するためのトレーナーの資格を持つ社員がBOLDLYにいるため、短期間で低コストの国内研修が可能だという。
■BOLDLYの実証実験でARMAが活用
BOLDLYは2017年にNAVYA ARMAをナビヤ社から購入し、同年にプリンス芝公園で試乗会を開催した。その後、日本全国で試乗会を実施し、2019年には自動運転バスの公道実証に向け、改造バス車両のナンバーも取得している。
現在は茨城県境町と連携協定を結び、自律走行バスの公道での定時・定路線運行というプロジェクトを進行中だ。運用開始すれば、国内初の快挙となる。境町では既にARMAを3台輸入済みで、走行予定ルートの3Dマップデータの収集、作成のほか、セーフティドライバーの訓練と運転操作審査など準備は完了しているという。
■【まとめ】全国で活躍する予感!NAVYA ARMA
境町での運用が開始すれば、全国で自律走行バスの運用が広まるきっかけとなるかもしれない。NAVYA ARMAが高齢化による移動弱者の足を確保する救世主となるのか注目だ。
【参考】関連記事としては「国内初の”定路線”自動運転バス、半年延期も準備着々 BOLDLYが進捗発表」も参照。