申込不調?トヨタの定額サービス「KINTO ONE」、ラインナップ拡充で利用者増へ

2019年2〜11月は951件とのこと



トヨタ自動車株式会社(本社:愛知県豊田市/代表取締役社長:豊田章男)は2019年12月16日、定額サービス「KINTO ONE」のラインナップを大きく増やすと発表した。


KINTO ONEは、頭金なしで任意保険・自動車税・車両代など込みの月額定額サービスだ。2019年2月のサービス開始から利用者獲得に苦戦しており、サービスの拡充で利用者増を目指す。

■ラインナップ倍増で利用者増へ

発表によると、TOYOTAブランド8車種を追加し、LEXUSブランド8車種を追加し、それぞれ2020年1月15日から提供を開始する。これによりKINTO ONEのラインナップは、従来の15車種から31車種となり、利用者にとって選択肢が倍以上増えることになる。

TOYOTAブランド車では、パッソ、ルーミー、タンク、カローラ、カローラツーリング、カムリ、ランドクルーザー、ヤリス、LEXUSブランドでは2020年1月からLX、RX、NX、UX、2020年2月からLS、RC、ES、ISが利用可能となる。料金は車種によって異なる。

車を所有したい企業のニーズにも応えるべく、2020年1月15日からは法人受付も開始するという。またトヨタは同サービスの「中古車版」も構想しており、2020年1月下旬からトライアル開始を予定しているようだ。


同社はKINTO ONEをはじめ、ライドシェアリングサービス「KINTO RIDE」や契約期間中に複数車種を利用できる定額サービス「KINTO FLEX」など6つのモビリティーサービスを欧州やアジアの一部の地域で展開している。今後はブランド名称を「KINTO」に統一し、各地域におけるブランド力を高めていくという。

■低調な申込、2019年2〜11月は951件

トヨタは2019年12月16日に開いた記者会見でKINTOの利用実績を初公開した。報道などによると、KINTOの2019年2〜11月の申込は951件と決して多くなく、KINTO社の小寺信也社長は顧客の意識の変化に時間を要していることやラインナップの少なさを要因として挙げたようだ。

月額制のサブスクブームは自動車業界に限ったことではないが、定着には料金設定だけではなくサービス内容そのものの魅力も必要となる。KINTO ONEがラインナップ拡充でユーザーを惹き付けられるか注目だ。

【参考】関連記事としては「【最新版】トヨタのKINTO(キント)を徹底解説!月額料金や車種は?」も参照。



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